
JRA最強暴れ馬ゴールドシップ「大出遅れ」彷彿の大暴れ! 性格難は種牡馬になっても!?

まもなく種付けシーズンを迎え、各スタリオンで種牡馬の展示会が始まった。その場でひときわ元気な姿を見せた馬がいる。現役時代にG1・6勝をあげたゴールドシップだ。
ゴールドシップは登場するやいなや、『イヤイヤ』とでもいうかのように大きく首を振る。そして複数回、後ろ脚で大きく立ち上がって見せた。その後は落ち着いて展示場を周っていたが、この姿を見て、多くの騎手や関係者を泣かせてきた“気性難”が、いまだ健在であることを感じたファンも多いだろう。
「芦毛でかわいらしい顔立ちはしているものの、そのやんちゃっぷりは相当なもの。現役時代も他の馬への威嚇を繰り返し、遊びの一環として人のシャツを破いたこともありました。それに騎手が無理な命令をすれば走るのをやめたり、ウィニングランを拒否したことも。
その気性が災いし、勝てるレースをあっさりと取りこぼしたこともありました。そのムラっ気は歳を重ねるごとにひどくなる一方で、常に関係者たちの悩みのタネ。6歳時には3連覇を狙った宝塚記念(G1)でゲートが開いた瞬間に今回のように大きく立ち上がってしまい、歴史的『大出遅れ』。単勝1.9倍の1番人気を裏切り、15着に終わったこともありました」(競馬誌ライター)
その“芦毛の暴れん坊”ゴールドシップは、昨年初年度産駒がデビュー。ブラックホールとサトノゴールドが勝ち上がり、札幌2歳S(G3)で見事にワンツーも飾った。その後は少々伸び悩みを見せているが、これら以外にもクラシック戦線を見据える産駒たちがスタンバイしている。出遅れてしまったものの、まだまだ巻き返すことは可能なはずだ。
今年は17年ジャパンC覇者シュヴァルグラン、G1競走2勝のアルアイン、さらにダービー馬レイデオロ、G1で2勝をあげたスワーヴリチャード、そして昨年のアメリカ年度代表馬に輝いたブリックスアンドモルタルらがスタッドイン。種牡馬として活動を開始する。
昨年、不動のリーディングサイアーとして君臨していたディープインパクトが死去したこともあり、次代のトップサイアーをめぐる争いは加熱する一方だ。現在ではロードカナロアがリードしているものの、その地位は盤石とは言い難く、群雄割拠の様相を呈している。
熾烈を極めるリーディングサイアー争いでゴールドシップは存在感を示すことができるだろうか。産駒たちの活躍に期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
「そういえば、ビリーヴは牝馬やったな」から20年…「JRA賞」の栄誉は孫世代へ
武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客