武豊さえ成し得なかった「大偉業」に挑戦? JRA「9年・通算48勝」崖っぷちジョッキー原田和真がプリンスリターンと出会った奇跡
苦労人にまた1つ、大きな夢が開けるかもしれない。
1月のシンザン記念(G3)で2着したプリンスリターン(牡3歳、栗東・加用正厩舎)が、4月にオーストラリアのランドウィック競馬場で行われるドンカスターマイル(G1)に挑戦する可能性があることがわかった。
今年のドンカスターマイルといえば、先日の根岸S(G3)を制したモズアスコットがすでに出走を表明。古馬のG1にこの時期の3歳馬が挑戦することは日本では考え辛いが、実はオーストラリアでは特別珍しいことでもない。
実際にドンカスターマイルは、過去10年で3歳馬が2勝。特に2013年は1着~3着を独占しており、斤量面で有利な3歳馬の活躍が目立っている。陣営も「古馬相手になる分、ハンデが相当軽くなると思う」とアドバンテージを期待しての挑戦のようだ。
プリンスリターンといえば、昨年12月の朝日杯FS(G1)で5着するなど、世代屈指の実力派マイラー。前走のシンザン記念も一度は先頭立ってのクビ差負けと、いつ重賞に手が届いてもおかしくない存在だ。
ただ、何よりも本馬の活躍によって、一躍名を挙げたのは主戦の原田和真騎手だろう。
デビュー9年目にしてJRA通算は、わずか48勝(12日現在)。当然、重賞未勝利だ。これだけを見ても原田騎手が、如何に崖っぷちのジョッキーなのかが窺える。2016年こそ自己最多の19勝を上げたが、それ以降は3勝、1勝、4勝……はっきり言って、いつ引退してもおかしくない成績と述べざるを得ない。
しかし、そんな崖っぷちジョッキーの運命を変えたのが、昨夏のプリンスリターンとの出会いだった。
実はプリンスリターンは当初、昨年の最優秀4歳以上古馬に輝いたウインブライトの主戦として知られる松岡正海騎手で函館デビューする予定だった。一方の原田騎手は函館には来ていたものの、騎乗依頼どころか調教をつける馬すらまともに集まらず……。
それを見かねた松岡騎手が声を掛け、“調整役”として巡ってきたのがプリンスリターンだった。
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