GJ > 競馬ニュース > 原田和真とプリンスリターン  > 3ページ目
NEW

武豊さえ成し得なかった「大偉業」に挑戦? JRA「9年・通算48勝」崖っぷちジョッキー原田和真がプリンスリターンと出会った奇跡

【この記事のキーワード】, ,

 美浦での活動を捨て、プリンスリターンの調教をつけに栗東滞在させてくれるよう、オーナーに直談判したのだ。レース騎乗がない日は土日も付きっきりで、この一戦に懸けた。

 運命のききょうSはスタートが決まり、2番手に付ける“勝ちパターン”に持ち込めた。最後の直線で力強く抜け出したプリンスリターンは、ルメール騎手の猛追を半馬身差しのいで2勝目をゲット。本馬にとってだけでなく、原田騎手にとっても「G1切符」を掴む極めて大きな勝利となった。

 その後、原田騎手にとってデビュー8年目にして初のG1舞台となった朝日杯FSは、15番人気の低評価を覆して5着に力走。だが、原田騎手にとって痛恨だったのは、その後のシンザン記念だったに違いない。

「相手なりに作戦を立て、その通りの競馬ができました。言うことない……ですけどね」

 前走のシンザン記念、プリンスリターンと原田騎手は道中2番手につける“必勝パターン”に持ち込んだ。しかし、最後の直線で一度は先頭に立つも、サンクテュエールとの叩き合いに持ち込まれ、クビ差の2着……。

 鞍上は奇しくも、プリンスリターンが2勝した際、いずれも2着のルメール騎手だった。

 あれから1カ月、プリンスリターンと原田騎手に海外挑戦という、さらに大きな夢が舞い込んだ。まだ出走が決まったわけではないが、原田騎手は「誰よりも、この馬の力を出せる騎乗ができる自信はあります」と胸を張り、陣営も「選出されれば、引き続き原田君とのコンビで遠征する予定」と主戦騎手としての信頼は大きい。

 特殊な例を除くと稀代の「記録男」武豊騎手を含め、初の重賞勝利が海外G1という偉業を達成したJRAの日本人騎手はいない。どんな名ジョッキーにも、騎手人生を大きく変えたような馬との「出会い」がある。苦労人の原田騎手にとって、プリンスリターンがそうであることを願うばかりだ。

武豊さえ成し得なかった「大偉業」に挑戦? JRA「9年・通算48勝」崖っぷちジョッキー原田和真がプリンスリターンと出会った奇跡のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  2. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  6. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  7. JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬