
JRA今週末は重賞3レースでプラス収支間違いなし!? 2020年「芝の重賞11レース」から浮かび上がった5つの傾向とは……

年が明けて1か月半、2020年は東西金杯にはじまり、13の重賞レースが行われてきた。そこで、ダート2レースを除く、芝の11レースから今年の傾向を探ってみた。
①【2~3人気>1人気】
すでに気付いているファンも多いが、今年の芝重賞レースは、1番人気の馬が「1-1-1-8」と大苦戦している。昨年同時期の「4-2-0-5」に比べ、信頼度はかなり落ちる。1番人気に唯一応えたのがAJCC(G2)のブラストワンピースだった。今週も1番人気の馬は疑ってかかりたくなる傾向といえるだろう。
一方、1番人気をマークする立場の2~3番人気の馬が強い。昨年の「3-1-2-16」から「6-1-0-15」と勝ち鞍は倍増。1着固定の馬券なら、2~3番人気の馬から入るのもいいだろう。
②【内枠>外枠】
昨年のG1戦線でも話題に上ったが、大きなレースほど内枠有利の傾向が続いている。昨年の中央G1全26レースのうち、20勝が1~4枠の馬だった(うち9勝が3枠)。経済コースを通れる内枠の優位性が顕著だった。
今年に入って、芝の重賞11レースでも内寄りの枠が圧倒的な成績を残している。1~4枠は「10-6-6-48」、5~8枠は「1-5-5-76」なので、勝率にすると前者が14.3%、後者は1.1%となる。プロ野球で打率.143の投手はいても、.011という打率はめったにお目にかかれない。内枠と外枠でそれくらいの差が出ている。
今年の芝重賞で特に目立つのが1枠で「5-0-1-11」。ちなみに昨年は1~4枠「7-6-5-51」、5~8枠は「4-5-6-71」と、内枠がやや優勢だったが今年ほどの偏りはなかった。
③【ディープインパクト系>ステイゴールド系】
例年1~2月の荒れた芝はステイゴールド産駒の強さが目立っていたが、今年の重賞レースに限っていうと、その傾向が見られない。ステイゴールドを父に持つオルフェーヴルやドリームジャーニーなども含めた“ステイゴールド系”は昨年、「3-4-2-14」と高い確率で馬券に絡んでいた。ところが、今年の“ステイゴールド系”は「0-2-0-14」とさっぱり。特にオルフェーヴル産駒は「0-0-0-7」と足を引っ張っている。
一方でディープインパクト直仔も含めた“ディープインパクト系”は、昨年が「2-2-3-12」という平凡な成績だった。しかし、今年は「6-2-2-21」と大きく成績を伸ばしている。本家ディープインパクト産駒の4勝に加え、キズナ産駒とディープブリランテ産駒が1勝ずつ挙げている。今週は土曜日のクイーンC(G3)に“ディープインパクト系”が大挙7頭の出走を予定している。
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