
JRAノーブルマーズ「昨年のリベンジ果たす」重い京都と距離延長で急浮上
昨年の京都記念(G2)では3番人気に推されたものの、9着と人気を裏切ったノーブルマーズ(牡7、栗東・宮本博厩舎)が、鞍上にA.シュタルケ騎手を迎えて勝負気配だ。
F.ミナリク騎手を配した前走・中山金杯(G3)は見せ場十分だった。逃げたブラックスピネルの2番手から果敢に先行、ゴール前でテリトーリアルに交わされ4着に敗れたとはいえ、勝ったトリオンフから0.2秒しか離されていない。
ミナリク騎手もレース後に「2000mは短かったかも。ポジションが取れていい競馬ができた」とコメントしたように距離が延びた方が向いているだろう。
中山金杯の2000mから距離が1F延びる京都記念の2200mに替わるのは条件好転と考えてよさそうだ。
同馬はこれまで重賞では18年宝塚記念(G1)を3着、目黒記念(G2)を2着しているが、いずれも非根幹距離のレースだった。
スパッと切れる一瞬の脚はないだけに、前々でバテない強みを活かせる展開が好走パターンに近いだろう。もちろん、3着だった宝塚記念のように差す競馬もできないわけでもない。
荒れた馬場を苦にするタイプではない反面、軽い馬場で33秒台のような上がりの競馬は向かない。できることなら多少は渋ってくれた方がいい。そういう意味では、現在の京都の重い馬場、今週末の京都地方の天気が崩れる予報となっているのは心強い。
枠や展開次第では、グローリーヴェイズやエタリオウに先着した昨年の京都大賞典のような激走も期待できそうだ。
粘り強い先行力が武器の馬だけに、とにかくロスなく立ち回れる内枠が欲しいところである。
追い切りは今回初騎乗となるシュタルケ騎手が騎乗し、坂路で単走。馬なりながら52.8-38.4-25.3-12.8とリズミカルな走りで雰囲気は上々だった。
陣営も「先週しっかりと追ったので今日は馬なり。昨年は周りを囲まれる展開になって、力を出せなかった。今の時計のかかる馬場はいいし、今回は上位に来てもいい」と確かな手応えを感じているようだ。
あとはドイツの名手、シュタルケ騎手の手腕に期待したい。
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