JRA小倉初見参のA.シュタルケ騎手に要注意!? 小倉大賞典(G3)アパパネの仔ジナンボーで重賞初制覇のチャンス?
23日(日)の小倉大賞典(G3)は、2013年からフェブラリーS(G1)と同じ日に行われるようになった。この日のJRAは東京、京都、小倉の3場開催だが、京都では重賞がないため、フェブラリーSで騎乗馬がなかったリーディング上位騎手の中には、京都ではなく、重賞がある小倉に参戦するケースも目立つ。
今年の小倉大賞典当日、初めて小倉競馬場で騎乗するビッグネームの存在があることにお気づきだろうか?
その騎手の名はA.シュタルケ騎手。短期免許でドイツからやって来た名手で、デインドリームで2011年の凱旋門賞(G1)を勝利したことで知られている。JRAでもワールドエースで2014年のマイラーズC(G2)を制すなど、重賞4勝を挙げている。
今年は6週間12日と、例年より長い冬の小倉開催で最終日に凱旋門賞ジョッキーがやって来るのだから、九州の競馬ファンにとっては注目せずにはいられないだろう。そのシュタルケ騎手は小倉大賞典でジナンボー(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)に騎乗する。
父はディープインパクト、母はアパパネという3冠馬同士の配合である。ジナンボーという名前は、アパパネが産んだ2番目の仔、つまり「次男坊」に由来する。
2歳時の6月に新馬戦を勝ち上がるも、その直後に故障が判明し、1年4ヶ月間の休養を余儀なくされたこともあり、まだキャリア8戦という馬である。
近2走は重賞を使われ、2走前の新潟記念で(G3)では2着、ジャパンC(G1)では13着。新潟記念で手綱を取ったM.デムーロ騎手はレース後、「いずれは重賞を勝てる馬だよ」と語っている。
一方で、ジャパンCで騎乗したR.ムーア騎手は「3コーナーまではいい手応えだったが、距離が長かった」と語る。この2人のコメントから今回の1800mという距離での重賞競走は、ジナンボーには絶好の舞台と言えるだろう。
これまでの8戦中5戦はデムーロ騎手、残る3戦はC.オドノヒュー騎手、D.レーン騎手、そしてムーア騎手が手綱を取っている。そして、今回はシュタルケ騎手と、ジナンボーは外国人騎手ばかりが乗り続けている。陣営は、小倉のローカルG3でも外国人騎手の起用に拘った。このレースへの意気込みの現れと見るべきかもしれない。
勝てば、アパパネの仔としては初の重賞勝利となる。デビュー前の評判を考えれば、ここまではやや期待外れな成績だが、この小倉大賞典がブレイクのきっかけとなる可能性は十分にある。シュタルケ騎手とジナンボーは、そんな陣営の期待、そして九州のファンの期待に応えることができるだろうか?
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!