JRAフェブラリーS(G1)「天敵」除外で武豊インティ連覇濃厚!? 追い切り「自己ベスト」マークの王者に待ったをかけるのは……
23日(日)東京競馬場でフェブラリーS(G1)が開催される。連覇をかけて挑む「逃げ馬」インティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)に注目が集まる。クリソベリル、ゴールドドリームがサウジ遠征で不在のため、主役の座は譲れない。
19日、インティは栗東坂路コースで最終追い切りを行い、4ハロン51.1秒ラスト12.5秒の自己ベストの時計をマークした。この走りに野中調教師は「思ったより時計が出ている。以前は坂路で動けるタイプでなかったが、それだけ動ける体になっているのかな」とコメント。連覇に向けて仕上がりは万全である。
そして20日、フェブラリーSの出馬表がフルゲートの16頭で確定した。この出馬表がインティにとって追い風となる。
「今回のフェブラリーSはメンバーを見ると逃げ馬不在のため、インティの『単騎』逃げが濃厚だろう。特別登録の段階では逃げ馬ドリームキラリがいたが、賞金順で除外になった。もし出走回避馬が2頭いたら、繰り上げ出走になっただけに運も味方している。陣営は胸を撫でおろしているはずだ」(競馬記者)
もしドリームキラリが出走していたら、ハイペースな逃げを打つため、インティの位置取りも変えざるを得なかっただろう。
インティは昨年のみやこS(G3)でスマハマらが作ったハイペースに巻き込まれ、まさかの15着と大敗を喫した。続く、チャンピオンズC(G1)はマイペースで逃げ、クリソベリル、ゴールドドリームに差されたものの3着に粘りこむ健闘を見せた。
そして前走の東海S(G2)は因縁の相手スマハマが出走したため、ハイペースを嫌い初めて控える競馬をした。結果は3着、先行という選択肢も広がり収穫もあったが、やはり「ハナ」が理想なのではないだろうか。
野中調教師は「枠順が出た後に武豊騎手と作戦を決める」と前置きしながらも、「できれば『ハナ』」とコメントしている。
「もし、インティの単騎逃げとなれば、連覇は濃厚になるでしょう。しかし、各陣営がそう易々と逃げさせてくれるとは限らない。
近走、先行する競馬が板についたサンライズノヴァ。G1初騎乗の長岡騎手が手綱をとるケイティブレイブも先行馬。怪しい馬はいるものの逃げると断言はできない。だが、誰かは仕掛けにいくのではないだろうか」(競馬記者)
出馬表発表でインティの単騎逃げ濃厚となったフェブラリーS。各陣営の駆け引きにも注目だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛