
JRA武豊に「good job!」。フルフラット世界制覇の「舞台裏」で見せた“緊急対応”を世界が絶賛!
29日、サウジアラビアのサンバサウジダービーCをフルフラットで勝利し、さらにマテラスカイで挑んだサウジアCも2着と結果を残した武豊騎手。この勝利で9カ国制覇を達成し、その手腕が健在なところを改めてアピールした。
これからも世界各国での活躍が期待されている武豊騎手だが、今回サンバサウジダービーCではあるトラブルに巻き込まれていたと、自身の日記で綴っている。
武豊騎手はサンバサウジダービーCのスタート寸前に「なにかの弾みで(フルフラットの)頭絡が外れてしまった」と明かす。頭絡とは、馬の頭からアゴ、頬、鼻の上、そしてうなじにわたってつけられる細い幅の革でできた馬具のことだ。これがなければ、ハミを適切な位置にはめることができなくなる。
ひとつ間違えば、放馬などの大トラブルにも繋がりかねないが、これに気づいた武豊騎手はすぐさま下馬して「フルフラットの片脚をつかまえて」、それを防いだという。しかも係員に頭絡を再装着してもらっているタイミングで、「フルフラットの蹄鉄の隙間にたまった砂をステッキで掘った」というから驚きだ。
「経験豊富な武豊騎手だからこそ、落ち着いてトラブルに対応できたのでしょうね。他の騎手では、日本ならばいざしらず、海外での競馬場で武豊騎手同様の振る舞いを見せることは難しいと思いますよ。
また武豊騎手はこの対処法を『30数年前に競馬学校で習ったやり方です』とも綴っています。30年も昔に習った、このような基礎的なことをしっかりと身につけているからこそ、これまでのような大活躍ができているのでしょう」(競馬誌ライター)
これらの対応を、『スターターにも「good job!」と褒めてもらえました』と語る武豊騎手。JRA通算4000勝の金字塔を打ち建てた際に、自身の公式サイトで
「世界のビッグレースには名馬とともに参戦して話題を振りまき続ける、そんな存在になりたい」
と、綴っていたが、どこの国でもこのような冷静な判断が下せるからこそ、そのような高い目標を設定することができるのだろう。
武豊騎手にはこれからも、日本だけではなく世界すらもわかせる活躍を期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬