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JRA福永祐一クラシックの「主役」へ!? 2歳女王チューリップ賞(G2)敗戦であの馬が急浮上!

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 7日に桜花賞(G1)トライアル・チューリップ賞(G2)が開催された。阪神JF(G1)の1~4着馬が出走し注目された前哨戦を制したのはマルターズディオサ。結果的に上位3頭の顔ぶれに変化はなく、順番の入れ替わりで幕を閉じた。

 上位3頭(マルターズディオサ、クラヴァシュドール、レシステンシア)は世代トップクラスの地位を確固たるものとしたが、2歳女王レシステンシアの敗戦に桜花賞馬探しは混迷を極める結果となった。

「チューリップ賞は阪神JFと同じコース、同じようなメンバー構成で行われました。上位馬が抜けているのははっきりしましたが、指標となる初対戦の重賞勝ち馬はスマイルカナぐらい。しかも、逃げると思われたスマイルカナは控える競馬で不完全燃焼な印象もあります。

 そんなレースでレシステンシアがまさかの敗戦となり、絶対的な桜花賞候補が不在となりました。これは他路線組にとってはチャンスに違いないでしょう」(競馬記者)

 昨年は阪神JF、チューリップ賞を連勝したダノンファンタジーが1番人気に推されるも、対戦経験のなかったグランアレグリアが勝利。一昨年も同じ過程で挑んだラッキーライラックを初対戦のアーモンドアイが下している。近2年、阪神JF、チューリップ賞を連勝している馬ですら敗れており、今回のレシステンシアの敗戦は桜花賞獲りに不安を残す結果だ。

「今回の結果で桜花賞馬候補に急浮上するのが、シンザン記念(G3)勝ち馬サンクテュエールとクイーンC(G3)勝ち馬ミヤマザクラ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)です。その中でも後者に期待がかかります。クイーンCを勝った福永祐一騎手のコメントが期待の高さを物語っています」(競馬記者)

 クイーンCは2番手からレースを進め、直線で逃げ馬をとらえ見事勝利。しかし、勝利騎手インタビューの時、鞍上の表情が険しい。本当は「控える競馬をしたかった」と勝ったにもかかわらず、反省の弁が続いた。桜花賞を本当に意識しているからこそ出るコメントだろう。

 今年は牡馬ではクラシック最有力のコントレイルをお手馬に持つ福永騎手。チューリップ賞の結果を受けて、ミヤマザクラも牝馬クラシック候補に急浮上。牡馬・牝馬ともにクラシック制覇のチャンスが巡ってきた。

 過去にも牡馬、牝馬ともにクラシック期待馬に騎乗した年がある。2012年は桜花賞1番人気ジョワドヴィーヴルで6着、皐月賞2番人気のワールドエースで2着の惜敗。そして同年のクラシックは未勝利に終わる残念な年になってしまった。

 しかし、その後はワグネリアンで日本ダービー(G1)を制覇し、ダービージョッキーの仲間入り。そして今年は第三子となる長男が生まれ、一皮むけた活躍に期待がかかる。福永騎手にとって、3勝目の桜花賞、初の皐月賞制覇に注目が集まる。

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