JRA中山牝馬S(G3)フィリアプーラ「当たり外国人騎手」ヒューイットソンで一発狙える!?
14日、土曜中山では第38回中山牝馬S(G3)が行われる。ヴィクトリアマイル(G1)の前哨戦としても注目のレースだ。
短期免許で来日したライル・ヒューイットソン騎手は、フィリアプーラ(牝4、美浦・菊沢隆徳厩舎)に騎乗する。南アフリカのG1を6勝し、2年連続のリーディングを獲得した若き天才騎手の手綱捌きにも期待がかかる。
7日土曜がJRA初騎乗となった同騎手は、騎乗4R目となる中山8Rを5番人気マサハヤニースで勝ち、初勝利をあげた。その勢いはとどまることを知らず、日曜には中山1Rを2番人気ルコントブルー、6Rを1番人気シェダルで連勝を決めた。その存在感は関係者にも大きなアピールとなった。
土日2日間の成績は3.1.1.9/14で勝率21.4%、連対率28.3%、複勝率35.7%。来日してすぐのタイミングでこの好成績は、さすが天才といったところか。近2走を5着、4着と惜敗しているフィリアプーラにとっては、心強いパートナーを手に入れたといえるだろう。
前走ターコイズSは12番人気の低評価だったが、最後方からレースの上がり34秒9を大きく上回る33秒8の最速上がりで4着に好走した。ハンデは変わらず53キロと反撃の準備は整っている。マイル戦だった前走から1ハロンの距離延長、コーナー4つが課題となる。
同馬を管理する菊沢師は「週ごとによくなっているし、体も一回り成長しています。この条件をクリア出来れば」と期待は大きい。
フィリアプーラは稀代の快速馬サクラバクシンオーの妹であるラトラヴィアータが祖母にいる血統。父はハービンジャー、母父サンデーサイレンスならば、1800mの距離はそれほど問題とはならないだろう。最大の武器である末脚の切れを活かすためにはできれば良馬場での開催が望ましい。
コンビを組むヒューイットソン騎手は先週の弥生賞ディープインパクト記念(G2)では、3番人気オーソリティに騎乗して、見せ場十分の3着だった。レース後のコメントでは「すべてが噛み合えば勝てたかもしれない」と勝利への貪欲な姿勢を見せた。
過去のオーソリティの映像を見て試したいことが2つあると分析していたように研究熱心でもある。中山牝馬Sに出走するフィリアプーラについても何かしら秘策を用意しているかもしれない。
今回の短期免許取得でも「とにかく活躍して、大レースを勝ちたい」と語った22歳の勝負師の手腕で、フィリアプーラ陣営はフェアリーS(G3)以来となる重賞2勝目をあげることができるか。
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