
JRA金鯱賞(G2)「左回り」でニシノデイジー激走ムード! 大本命サートゥルナーリアを逆転可能!?
15日(日)の金鯱賞(G2)で断然の1番人気となりそうなサートゥルナーリアについて、左回りコースへの適性を疑う声が上がっている。
昨年の日本ダービー(G1)で4着、天皇賞・秋(G1)で6着と、左回りコースでは馬券圏内に入ることができていない。一方で、右回りコースでは未だに連対を外していないのだから、左回りの中京でのレースに不安の声が上がるのは当然だろう。
そのサートゥルナーリアを座標軸として考えると、興味深い存在の馬が浮上する。ニシノデイジー(牡4歳、美浦・高木登厩舎)である。
『netkeiba.com』の予想単勝オッズ16.8倍の5番人気と、1年以上馬券圏内に入っていない馬としては意外な高評価となっている。その理由を探ってみたい。
ニシノデイジーは昨年の日本ダービーで5着だったが、当時4着のサートゥルナーリアとはアタマ差だった。この両者は2018年のホープフルS(G1)でも対決している。この時、勝ったサートゥルナーリアに対し、ニシノデイジーは0秒3差の3着だった。
右回りコースの中山で0秒3差だったのだ。サートゥルナーリアとニシノデイジーはダービーでのアタマ差は左回りだったから、という仮説が成り立つかもしれない。ニシノデイジーは2018年の東京スポーツ杯2歳S(G3)で勝利している。左回りコースでの適性という点でも、サートゥルナーリアよりニシノデイジーの方が上かもしれない。
ニシノデイジーはその後、セントライト記念(G2)で5着、菊花賞(G1)で9着、そして前走のAJCC(G2)で6着と3戦続けて結果を残すことができずにいる。だが前走のAJCCに関してはやむを得ない理由がある。手綱を取った田辺裕信騎手はレース後、こんなコメントを残している。
「故障馬のあおりを受けて外に振られてしまった」
レースでは、4コーナー手前でマイネルフロストが故障して後退。パトロールビデオを見ると、マイネルフロストの外にいたブラストワンピースと、さらに外のニシノデイジーが外に振られる形となってしまった。ニシノデイジーにとって、直線の短い中山において、4コーナーで受けた不利は致命的なものだった。
田辺騎手には「あの不利がなければ……」という想いは当然あるだろう。今回もその田辺騎手が鞍上を務める。先週の4日(水)に美浦の南Wで5F65秒2、ラスト1F12秒0という時計をマークし、併せ馬で先着している。中間の調整過程も順調と考えて良さそうだ。
今回、サートゥルナーリアは休養明けの一戦となる。一方のニシノデイジーはAJCCを使われ、叩き2戦目での参戦だ。叩かれた上積みもニシノデイジーには大きな味方となるかもしれない。サートゥルナーリアを負かすなら今回ではないだろうか?
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