JRAヒューイットソン「絶好調」なのに「初G1」はお預け……。高松宮記念(G1)でドバイの「余波」が南アフリカの「天才」を直撃!?

29日に開催される高松宮記念(G1)は、JRA史上初の無観客で行われるG1競走になる。同じ週に開催予定だったドバイワールドカップデーが、新型コロナウイルスの影響で中止になったことを考えると、無観客でも開催されることはありがたい限りだ。
だが、このドバイの開催中止は意外な形で、日本競馬に影響を与えている。
ドバイでの騎乗を予定していたJRA所属ジョッキーは7名。先にドバイ入りしていたC.ルメール騎手、古川吉洋騎手は中止発表を受け、帰国するも14日間の自宅待機要請とされた。福永祐一騎手は前もって遠征の取りやめを決定。川田将雅騎手、武豊騎手、M.デムーロ騎手、横山和生騎手の4名は渡航前の中止発表で、日本にとどまることができた。
ドバイに前乗りしていた両名はPCR検査で陰性反応も、残念ながら実質2週間の騎乗停止になってしまった。その一方、渡航を取りやめた5人のジョッキーは、急遽今週末の開催での騎乗が決定した。
これにより、南アフリカから短期免許で来日中のL.ヒューイットソン騎手が、割を食うことに……。
当初、ヒューイットソン騎手は高松宮記念で有力馬のタワーオブロンドン(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)に騎乗予定だった。しかし、ドバイ遠征取りやめの福永騎手に乗り替わりとなってしまう。
22日のスプリングS(G2)で、6番人気の伏兵ガロアクリークを見事勝利に導き、JRA初重賞勝利を挙げたヒューイットソン騎手。その勢いと有力馬で挑む初G1は、大きな期待がかかっていただけに騎乗できないのは残念だ。
3週間の騎乗で8勝し、日本競馬への適応を見せるヒューイットソン騎手の来日には、世界の名手O.マーフィー騎手が影響している。昨年12月の香港国際競走の時にマーフィー騎手と通訳の安藤裕氏と話したことが、来日のきっかけだと『netkeiba.com』のコラムで語っている。
同コラム内で安藤氏は、「チャンスがあれば、ヒューイットソン騎手は日本で成功出来る」とマーフィー騎手が話していたことを明かしている。そして「日本をきっかけに、世界で活躍するジョッキーになって欲しいです。いつかライルとオイシンが、世界の舞台で戦うところが見たいですね」と期待を膨らませている。
イギリスでリーディングを獲得し、日本でもジャパンC(G1)を勝っているマーフィー騎手のお墨付きだけに、日本のG1でも活躍する姿が早く見たいものだ。
惜しくも高松宮記念の騎乗はなくなったが、28日の毎日杯(G3)では1番人気が予想されるアルジャンナに騎乗する。さらに翌週の大阪杯(G1)では、ダービー馬マカヒキの騎乗が決まっている。
高松宮記念でG1デビューできなかった借りは、ぜひ阪神競馬場で返してもらいたいところだ。そして、いつかヒューイットソン騎手とマーフィー騎手が、G1の舞台で競演する日を楽しみにしたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは- 交通事故で乗り合わせたすべての馬が死亡……度重なる危機を奇跡的に乗り越え、最後は年度代表馬に。人知を超えた「奇跡の馬」サンデーサイレンス【前編】
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
関連記事

JRA「ディープ産駒の庭」で確勝級!? 毎日杯(G3)アルジャンナ「川田→ヒューイットソン」乗り替わりは問題なし!

JRA福永祐一「強奪!?」高松宮記念(G1)タワーオブロンドンと新コンビ! 連覇へ「いい結果を出せるように」意気込みも「アノ騎手」はガックリ?

JRA・L.ヒューイットソン「非常に光栄」スプリングS(G2)で重賞初制覇! 皐月賞へ「2000mが限界かな」伏兵ガロアクリークが「不安」を残す理由

JRAフラワーC(G3)「超良血馬」レッドルレーヴが飛躍!? ルメール“代打”L.ヒューイットソン騎手にチャンス到来?

【フラワーC(G3)展望】C.ルメール騎手からの「乗り替わり」が鍵!? 上位人気レッドルレーヴ、シーズンズギフト、ミアマンテらが初コンビ!!
















