JRA武豊マイラプソディ皐月賞(G1)に「黄色信号」!? 同世代「重賞未勝利馬」に置き去り……
19日に中山競馬場でクラシック初戦・皐月賞(G1)が開催される。残念ながら無観客での開催が決定したが、楽しみな1戦であることに変わりはない。
ホープフルS(G1)勝ち馬コントレイル、朝日杯FS(G1)勝ち馬サリオス、弥生賞(G2)勝ち馬サトノフラッグの「3強」ムードの様相で、ハイレベルなレースが予想される。
一方、かつてはクラシック候補と目されたマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が皐月賞で巻き返すことができるかにも注目が集まる。
デビューから無傷の3連勝で、昨年11月の京都2歳S(G3)を制したマイラプソディ。今年は2月の共同通信杯(G3)から始動した。同じく無敗のコントレイル、サリオスと並んで、“3強”と目されていたこともあり、単勝「1.5倍」の圧倒的1番人気に支持される。
しかし、レースでは全く見せ場なく4着に沈んだ。
この敗戦に鞍上の武豊騎手は「残念でした。状態も良かった。ただ、走らなかった」と腑に落ちない様子。
その後、弥生賞(G2)を圧勝したサトノフラッグに「3強」の座を譲ることになってしまったマイラプソディ。しかし、前走が不可解な負け方だけに、本番の皐月賞では巻き返したいところだ。
そんなマイラプソディに「不安」が大きくなる出来事が……。
2日、栗東DPコースで皐月賞の2週前追い切りを併せ馬で行った。相手は同じく皐月賞に出走予定の僚馬ラインベック。マイラプソディがラインベックを追いかける形で行い、3、4コーナーで徐々に差を詰める。
最後の直線でラインベックをマイラプソディが捉えに行ったが、2頭の差は縮まることなく、そのままラインベックに先着を許す結果に……。結局、マイラプソディは馬体を並べることすらできなかった。
「先着を許した相手のラインベックは良血馬として注目されていますが、ホープフルS(G1)で4着、若駒S(L)で3着と、クラシックに挑むとなるとワンパンチ足りない印象。
追い切りとは言え、そんな僚馬にまったく歯が立たないとは……皐月賞に向けてマイラプソディに『黄色信号』が灯ったと言えるかもしれません。同じレースが予定されていますが、直前の追い切りではグループを分けるかもしれませんね」(競馬記者)
しかし、この追い切りの時計は6ハロン80.5秒ラスト11.6秒。実は好タイムを記録している。マイラプソディが走っていないのではなく、ラインベックの動きが良すぎたのかもしれない。
まだ2週前追い切り。来週以降の変わり身も十分にある。皐月賞に向けて、マイラプソディとラインベックの“スパーリング”に注目だ。
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