
JRA藤田菜七子復帰後「30連敗」の悲劇……。それでも今週から「勝ち星量産」体制の理由
ケガから復帰した藤田菜七子騎手が苦境に立たされている。
2月15日の小倉5Rで落馬負傷し、左鎖骨を骨折。デビュー5年目で初めての長期離脱となってしまった。
今年、ケガをするまでに6勝を挙げ、一時関東リーディング3位につける絶好調だった藤田騎手。さらにJRA通算100勝まで、あと「3勝」と節目の記録を目前にしていたため、早期の復帰が待ち望まれてきた。
その後の経過は順調で、予定通り3月20日に待望の復帰を果たした。復帰初戦は12着だったが、「違和感なく乗れましたし、良かったと思います」と振り返り、ケガの影響を感じさせなかった。
順調な復帰に思われたが、実はそうではないようだ。復帰からすでに3週間が経過しているが、まさかの「未勝利」に終わっている。現在、復帰後「30連敗」中だ。
この原因は初の長期離脱も影響しているかもしれないが、騎乗馬もそのひとつに挙げられる。
復帰後に騎乗した30レースのうち、1番人気馬に跨ったのは1度だけ。3番人気以内も3回しか騎乗していない。
「復帰後、有力馬に騎乗していないことが勝利から遠ざかっている原因でしょう。さらに有力馬が集まらない原因は、2場開催ですね。藤田騎手は復帰してから、開催日ベースで7日騎乗していますが、そのうち5日は中山、阪神の2場開催でした。
2場開催より3場開催の方が、トータルのレース数が増え、騎手が分散します。そのため、有力馬の騎乗依頼が集まりやすくなります。実際に藤田騎手が今年挙げた6勝のうち、4勝は第3場の小倉開催のものです。今週末から福島開催が始まるので、“待望”の3場開催が続きます。これをきっかけに勝ち星を伸ばしていけるでしょう」(競馬記者)
11日からの藤田騎手の活躍、復帰後初勝利が待ち遠しいところだが、その前に大事なレースを控えている。
それは8日に大井競馬場で開催される東京スプリント(G3)だ。初重賞を飾ったパートナー・コパノキッキングと参戦する。ケガで一時は、コンビ継続が危ぶまれたが、無事に乗れることになった。さらに1番人気が予想される馬だけに、負けられない重要な1戦だろう。
まずは大井競馬で勢いをつけて今週末のレースに挑んでほしい。きっとJRA通算100勝を飾る日はそう遠くはないだろう。
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