
JRA桜花賞(G1)レシステンシア「やりたい競馬は出来た」女王復権ならずも底力見せた! 次走の問題はこの春モテモテの武豊
12日、桜の舞う阪神競馬場では、牝馬クラシック第1弾となる桜花賞(G1)が行われた。松山弘平騎手の2番人気デアリングタクトが優勝し、チューリップ賞(G2)3着からの巻き返しを期した武豊騎手の1番人気レシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)は惜しくも2着に敗れた。
逃げ馬にとっては不利な8枠17番、スマイルカナに先手を取られる苦しい展開で先団に取りつくまでに脚を使わざるを得なかった。
ただ、そこで冷静だったのは鞍上の武豊、無理に追いかけずにじわじわとポジションを上げていった。直線に入ると満を持してスパートを仕掛け、逃げ粘るスマイルカナを交わして先頭に立った。女王復活かと思われたが、外から1頭だけ次元が違う脚色で追い上げたデアリングタクトが、最後にレシステンシアを差し切った。
惜しくも敗れはしたが、レシステンシアも2歳女王の意地を見せたといえる内容だった。同馬がチューリップ賞(G2)を3着に敗れたため、1強ムードから一転して混戦模様となったのは間違いない。とはいえ、負けてなお強しの競馬でトップクラスの底力を証明してみせた。
レース後に武豊騎手は「残念」と悔しさを見せたが、「やりたい競馬はできました。最後はいっぱいになったけど、よく頑張ってます。勝ち馬が強かったですね」と健闘を称えた。
松下武士調教師も「ジョッキーは『馬場は大丈夫だった』と言ってました。外枠はしんどかったですけど、あれで負けたら仕方ないですね」とコメントした。
「正直、8枠17番の枠が決まったときは危ないと思っていました。これまで逃げたときに強い競馬をしていただけに、逃げに拘らずに控える競馬でこれだけ走れたのは大きな収穫ですね。前走のチューリップ賞も控える競馬でしたが、あのときはスローの瞬発力勝負の展開でした。
今回は控えながらも速いペースで後続の脚を使わせながらの競馬でした。不利な外枠からでも勝利まであわやというところまで好走出来たのは武豊騎手の好騎乗といえるでしょう」(競馬記者)
降り続く雨で「重」まで悪化した馬場も問題なくこなしたことは、レシステンシアにとっても先々を考えると好材料になるだろう。
気になるのは次走だ。スピードが武器の馬でもあり、その快速ぶりを活かすには距離が延びるオークス(G1)よりもNHKマイル(G1)に適性がありそうだ。
問題は春G1で複数の有力馬から騎乗オファーを受けているモテ男・武豊が乗れるかどうかだろう。
次走レシステンシアには誰が乗っているのか?
復権目指す2歳女王から目が離せない。
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