
JRA種牡馬「エピファネイア」デアリングタクトが桜花賞(G1)を制し、初重賞勝ちがG1の快挙! 「キズナ」はあの馬で皐月賞(G1)に勝算あり!?
12日、阪神競馬場で開催された桜花賞(G1)は、松山弘平騎手の2番人気デアリングタクト(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)が3戦無敗で桜の女王となった。
デアリングタクトはエルフィンS(L)をウオッカの持つレコードを更新して圧勝した実績を評価され、昨年の阪神JF(G1)を制した2歳女王レシステンシアに続く、2番人気に支持されていた。孝行娘が、これまで重賞勝ちのなかった父エピファネイアに初のG1勝利をプレゼントした。
「現役時代」にはライバルだったエピファネイアとキズナ。「種牡馬」としての第2ラウンドはこれまでキズナの重賞4勝に対し、エピファネイアは未勝利と大きくリードを許していた。
エピファネイアとしてもキズナ産駒の勝った重賞で悉く後塵を拝してきた因縁も、「初重賞勝ち」をG1で決めたことで連敗に終止符を打った。それとともに先にG1勝利を決めたことで、ライバルに一矢報いた格好だ。
エピファネイア産駒が最も重賞勝ちに近づいたのは京成杯(G3)のスカイグルーヴだっただろう。1000m通過61秒5のスローの流れを4コーナー先頭から強気に押し切りを計った。鞍上のC.ルメール騎手が、勝利を確信したのも束の間、大外一気で交わし去ったのがキズナ産駒のクリスタルブラックだ。
舞台こそ中山競馬場だったとはいえ、まるでキズナがゴール寸前でエピファネイアを差し切った13年の日本ダービー(G1)の再現VTRを見ているかのようなゴール前の逆転劇だった。
「クリスタルブラックが京成杯で見せた切れは凄まじいものがありました。1枠1番のスタートから掛かり通しで、鞍上の吉田豊騎手もずっと手綱を引っ張っていました。通常なら馬が行く気をなくして惨敗してもおかしくないケースでしたが、最後方近くまで下がっていながら大外から凄い脚で強襲しましたからね。
これには吉田豊騎手も高橋文雅調教師も口を揃えて『まさか届くとは』と衝撃を受けていました。高橋文師は『体もまだ全体的に緩く、無事に回ってくれればと思っていたが、想像を超える走り。その分伸びしろは大きい』と上々の感触でした」(競馬記者)
残念ながら皐月賞(G1)にエピファネイア産駒の出走はないが、1番人気が予想されるコントレイルはエピファネイアの主戦を務めた福永祐一騎手が手綱を取る。
武豊騎手が主戦だったキズナの産駒クリスタルブラックが、豊は豊でも「吉田豊」の手綱で差し切るなんてこともあるかもしれない?
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