
JRA桜花賞(G1)デムーロ「ビビりながら走っていた」 明暗分かれた23年ぶりの極悪馬場! 不完全燃焼クラヴァシュドール巻き返し期待十分
12日、阪神競馬場で行われた桜花賞(G1)は、重馬場で前残りする展開をただ1頭後方待機策で突き抜けた松山弘平騎手の2番人気デアリングタクトが圧勝した。3戦無敗で桜の女王へと駆け上がった走りには、早くも牝馬3冠の声も出始めている。
降り続く雨の影響で「重」にまで悪化した馬場での開催は、キョウエイマーチが勝った不良の97年以来、23年ぶりとなった。その一方、道悪の巧拙も問われ、能力を発揮できなかった馬もいる。次走のオークスを占う意味でもチェックしておきたい。
最も能力を発揮できなかった馬の筆頭はクラヴァシュドール(牝3、栗東・中内田充正厩舎)だろう。6枠11番から先行グループを射程に入れる7番手の好位に取りつきながらも、外からインターミッションが上がってきたタイミングで大きく後退した。
前残りとなったレース展開に直線で13番手まで下がったロスは致命的だったといえる。それでも上がり3Fは、デアリングタクトの36秒6に次ぐ2位の37秒1を使った。内を突くしか選択肢がなかったなか、4着まで追い上げたことは大健闘だろう。
M.デムーロ騎手は「良い脚を使ってくれましたが、まだ子供で、最後までビビりながら走っていました。もったいないです」とスムーズなレースが出来なかったことを悔しがった。
「あの不利がなければ3着スマイルカナとの0.2秒差は入れ替わっていた可能性が高いですね。デムーロ騎手が立ち上がるような格好で大きく下がりました。躓いたのか滑ったのかはわかりません。ですが、ビビったというコメントから馬が狭いところを嫌がって躊躇した可能性があります。
普通の馬ならば、惨敗してもおかしくない状況だったにもかかわらず、それでもあわやと思わせる見せ場を作ったクラヴァシュドールの奮闘には正直驚かされました。オークス(G1)での巻き返しにはかなりの期待が持てそうです」(競馬記者)
オークスの舞台となる東京競馬場は、サウジアラビアRC(G3)をレコード勝ちしたサリオスと接戦を演じたコースでもある。
対する桜の女王デアリングタクトは東京未経験だ。
既にコース実績のあるクラヴァシュドールの付け入る隙はまだまだあるのではないか。
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