【徹底考察】菊花賞(G1) ディーマジェスティ「『ディープ産駒・菊花賞未勝利』のデータも皐月賞馬に死角なし!『淀の勝ち方』を知る蛯名正義の奥義が世代の頂点へ導く」
≪結論≫
『考察』でも述べた通り、セントライト記念の着差が小さかったことに関しては大きな問題ではない。楽なペースで各馬に脚が残っていたこと、そしてディーマジェスティ自身が休み明けだったことを考慮すれば、まずは無事に走り切ったことが最も重要といえる。
ディープインパクト産駒ながら、ブライアンズタイムが色濃く出ているディーマジェスティ。それはディープインパクト産駒がこれまで勝ったことがなかった皐月賞、セントライト記念を高いパフォーマンスで勝利した点からも「異色のディープインパクト産駒」といえるだろう。
またブライアンズタイムが色濃く出ているということは、傾向として叩き良化型である可能性が高い。ブライアンズタイムの最高傑作となるナリタブライアンが、秋初戦の京都新聞杯を単勝1.0倍でまさかの敗戦を喫したことに代表されるように、ブライアンズタイム産駒は休み明けでパフォーマンスが落ちる傾向にある。
本馬自身も新馬戦で敗戦を喫している点や、3カ月ぶりの共同通信杯から皐月賞に向けて大きくパフォーマンスが向上したように叩き良化型の可能性が高い。これも一戦ごとの消耗度が激しい傾向にあるディープインパクト産駒とは一線を画した特徴だ。
日本で指折りの大成功を収めたブライアンズタイムは、先述したナリタブライアンを筆頭にマヤノトップガン、トーホウシデン、ビッグゴールド、エリモブライアンなど数多くのステイヤーを輩出。スタミナとパワーに溢れた種牡馬で、ディーマジェスティはその特徴を色濃く受け継いでいる。
「淀の名物といわれる4コーナーの下り坂は、まくりを身上とする本馬の味方になる」と述べたように、京都3000mという舞台設定はむしろプラス。菊花賞を勝ったマンハッタンカフェ、天皇賞・春を連覇したフェノーメノは共に「まくりの競馬」でレースを制しており、蛯名騎手は淀の坂の使い方を完全にマスターしていると見て良い。ディーマジェスティも極めて高い確率で、まくり差しの競馬を試みるはずだ。
ちなみに菊花賞もまた、これまでディープインパクト産駒が勝利したことがないレースである。だが、もはやブライアンズタイム産駒と述べても過言ではないディーマジェスティであれば、あっさりとそのジンクスも突破してしまいそうだ。
あとは状態面だけ。最大の死角は初の関西遠征になりそうだ。
(監修=永谷 研(美浦担当))
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