
JRA 天皇賞・春(G1)ユーキャンスマイル岩田康誠から浜中俊に乗り替わり…… 悲願のG1初制覇はダービージョッキーに託された
4月28日、天皇賞・春(G1)に出走するユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が、浜中俊騎手と新コンビを結成すると、同馬を管理する友道師が明らかにした。これまで主戦騎手を務めていた岩田康誠騎手は、先週26日に京都1Rで発生し、合計5頭が巻き込まれた大きな落馬事故で負傷したことが発表されていた。
ユーキャンスマイルは昨年から岩田康誠騎手とコンビを結成すると、名物マラソンレース・ダイヤモンドS(G3)、新潟記念(G3)を勝利。さらに今年の始動戦である阪神大賞典(G2)で、重賞3勝目もゲットしていた。
阪神大賞典後、主戦の岩田騎手は「(出遅れた)キセキが来ても慌てずリズムよく行けたと思います」、「一緒に動いたらリズムを崩してしまうので、距離も考えてリズム重視で運びました」などとレースを振り返り、「これで大一番に近づいたと思いますし、無事に行ってもらいたいですね」と次走に予定されていた天皇賞・春を見据えていた。
「ユーキャンスマイルはこれまで左回りのレースで好走するも、右回りでは最後の直線でささるところがあり、勝利を逃すこともありました。ところが精神的に成長して落ち着いたのか、前走ではその悪癖が顔を出すこともなく、見事に勝利。前哨戦を快勝したことで、天皇賞・春の有力候補として名前があがるようになりました。
昨年ユーキャンスマイルは天皇賞・春を5着、天皇賞・秋(G1)を4着、ジャパンC(G1)を5着と、G1では馬券圏内に入ることができませんでした。それだけに岩田騎手もここにかける思いは強かったはず。落馬での故障、離脱は無念でしょうね」(競馬誌ライター)
元JRA騎手の藤田伸二氏は、自身のTwitterで関係者からの情報として、「ヤスナリは上腕骨骨折、肋骨数本…それが肺気胸になってるらしい…」と岩田騎手の状態について綴っている。しばらくの間は戦線離脱を余儀なくされるのは間違いないだろう。
「乗り替わりとなる浜中騎手は昨年11月の京阪杯(G3)で、落馬負傷して戦線離脱。今年の2月末に復帰果たすと、その翌日にはベストアクターで阪急杯(G2)を勝利しています。調子は悪くなさそうです。今後、浜中騎手はユーキャンスマイルの最終追い切りに騎乗して感触を確かめる予定。乗れない時期の悔しさを知っているだけに、岩田騎手の無念を晴らすかのような騎乗っぷりが期待されます」(競馬記者)
慣れ親しんだ岩田騎手から、昨年のダービージョッキー浜中騎手に乗り替わることになったユーキャンスマイル。天皇賞・春ではどんな走りを見せてくれるのだろうか?
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