GJ > 競馬ニュース > スカイグルーヴの敗因は...
NEW

JRAスカイグルーヴの敗因は「意見の対立」だった!? ノーザンファームにとって大誤算。馬体重「大幅減」の理由とは……

JRAスカイグルーヴの敗因は「意見の対立」だった!? ノーザンファームにとって大誤算。馬体重「大幅減」の理由とは……の画像1

 26日に東京競馬場で行われたオークストライアル・フローラS(G2)は4番人気ウインマリリンが優勝を飾り、オークス(G1)の優先出走権を獲得した。

その一方、無敗で桜花賞(G1)を制したデアリングタクトの対抗馬として期待されていたスカイグルーヴ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)は5着に終わった。

 父エピファネイア、母アドマイヤセプターという超良血馬のスカイグルーヴ。祖母はアドマイヤグルーヴ、曾祖母はエアグルーヴに加えて、父エピファネイアの母はシーザリオという近代競馬の象徴ともいえる期待の血統だ。

 新馬戦を5馬身差の圧勝で鮮烈デビューを飾ると、次走は牡馬混合戦の京成杯(G3)に出走する。積極的な先行策から直線では勝利目前に思われたが、ゴール前でクリスタルブラックの強襲にあって惜しくも2着に敗れた。負けてなお強しの内容だけに、3歳牝馬トップクラスの評価は揺るがなかった。

 その期待もあり、フローラSでスカイグルーヴは1番人気の支持を集める。当日は強風が吹き荒れ、ダートコースの砂が舞う状況でレースが開催された。またスカイグルーヴの当日の馬体重は前走から14キロ減の430キロと大きく減っていた。

 レースがスタートしていきたがる面を見せるスカイグルーヴだったが、7番手で折り合いをつける。前半1000mを58秒6の速い流れでレースは進む。直線で一度は先頭に並びかけようとするも、そこからは伸びを欠き5着に敗れてしまった。

 C.ルメール騎手は「折り合いがつき、ポジションも良かったが、坂を上がってから疲れてしまった」と敗因を分析した。しかし、新馬戦で東京2000mを圧勝しているだけに、ファンの間では敗因について様々な憶測が飛び交っている。主にハイペース、強風、馬体重といった意見が挙げられた。

 どうやら、その中でも馬体重がかなり影響していたようだ。

「オーナーサイドは気性面を考慮してレース間隔が詰まる事を懸念していました。そのため賞金はクリアしていることもあり、オークスに直行する予定でした。これに対して、トライアルを使いたい陣営とは意見がわかれたようです。結局、木村調教師は今のところ気性面の問題がないということで、フローラS出走に踏み切りました。これを受けて、オーナーサイドは勝っても負けてもオークスは使わない可能性が高いと言っていたようです。

 これにより結果を出さなくてはと、木村調教師は今までにないハードワークをスカイグルーヴに課しました。これが災いして、当日は馬体を大きく減らし、さらにレースではハイペースにもかかわらず、行きたがる面を見せて最後は失速して負けました。ハードな調教が原因で、レース前にプツンと切れてしまったのかもしれませんね。オークス出走の可能性は極めて低そうです」(競馬記者)

 スカイグルーヴの母アドマイヤセプターの現役時代は気性難で有名だった。同じく父エピファネイアも同様だったことを考えれば、血統的にも気性に問題があることは裏付けられる内容である。

 またフローラSを制したウインマリリン、桜花賞馬のデアリングタクトはどちらもノーザンファーム生産馬でない。そのため、オークスでの逆転を目論むノーザンファームにとって、スカイグルーヴの敗戦は大きな痛手となっただろう。

 3歳牝馬の勢力図を塗り替えることができなかったスカイグルーヴ。次走は調教内容、レース間隔に注目したほうがいいかもしれない。

JRAスカイグルーヴの敗因は「意見の対立」だった!? ノーザンファームにとって大誤算。馬体重「大幅減」の理由とは……のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. 成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  6. 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
  9. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  10. サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは