JRA超大物デゼル「女王」デアリングタクト最大ライバル筆頭に急浮上!? オークス「無敗対決」へ、スイートピーS(L)圧勝!
3日、日曜東京のメイン・スイートピーS(L)は、D.レーン騎手の1番人気デゼル(牝3、栗東・友道康夫厩舎)が後方待機策からの大外一気で快勝した。デゼルはデビューから2戦2勝でオークス(G1)出走のチケットを手に入れた。
父はディープインパクト、母は14年にフランス牝馬2冠を制したアヴニールセルタンという良血だ。無敗の桜花賞馬デアリングタクトにとって強力なライバルが誕生したかもしれない。
他馬とはモノが違ったとしかいいようがない。
レーン騎手も「今日はポテンシャルを見せてくれました。それで最後の直線もしっかりと反応してくれた。2400mは問題ないと思う」と、類まれなセンスと能力の高さを絶賛した。
デビュー戦の再現VTRのような鮮やかな差し切りだった。1000m通過が61秒1と完全にスローペースの展開ながら、直線だけで先行馬群を一気に飲みこんだ。レースの上がりが33秒5という瞬発力勝負にもかかわらず、デゼルの繰り出した末脚はこれを大きく上回る32秒5だったのだから、前が止まって見えたのも仕方がない。
今年のスイートピーSで32秒台の脚を使ったのはただ1頭で、2位の馬は33秒3にとどまったことからも、デゼルの末脚がいかに「規格外」だったかを物語っているだろう。
桜花賞(G1)には間に合わなかったが、オークス出走の権利をギリギリで手に入れた。勝ち時計1分47秒1は、過去10年で最速タイ。上がり3F32秒5を出した馬は過去10年でも存在していない。
「パフォーマンスだけなら昨年以上と言ってもいいでしょう。勝ち時計も上がり3Fもカレンブーケドールを優に上回りました。今年のデゼルの勝ちっぷりもまた、本番で好走を十分に予感できる内容といえそうです」(競馬記者)
デビューが3月15日と遅かったことにより、新馬戦はダートしかなく、芝を使うために陣営はあえて既走馬が相手となる未勝利戦を使った。
レースでは出遅れて後方からの競馬となったが、直線に入って追い出されると1頭だけ次元の違う切れ味で先行集団を切り裂いた。
当初はフローラSに向かう可能性もあったが、鞍上にレーン騎手を確保するためにスイートピーS出走を決定した。勝たなければオークスへの道は断たれる、それだけにここで確勝を期した陣営の判断は最高の結果となった。
本番で待ち受けるのは無敗の桜花賞馬デアリングタクト。相手は強いが、無敗馬なのはデゼルも同じだ。
遅れてきた超大物が、24日の大舞台で桜の女王に挑戦状を叩きつける
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