JRA超新星デゼル「新パートナー」にあのトップ騎手が急浮上!? スイートピーS(L)圧勝もD.レーン騎手はオークス騎乗不可?
今年の3歳牝馬クラシック戦線に「超新星」が登場した。
3日、東京競馬場で行われたオークストライアル・スイートピーS(L)は、1番人気のデゼル(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。勝ち馬だけに与えられるオークス(G1)の優先出走権をゲットし、桜の女王デアリングタクトが待つ本番へ大きく名乗りを上げた。
1戦1勝ながら1番人気に支持されたデゼルは、後方からレースを進めると、最後の直線は“異次元の末脚”でライバルたちをごぼう抜き。あっという間に先頭に躍り出ると、最後は鞍上のD.レーン騎手が流す余裕を見せてのゴールだった。
「ここでは一枚上の存在であることはわかっていましたが、まさかここまで力の差が出てしまうとは……想像を上回る強さに驚きました。
レース後、レーン騎手が『直線を向いて、いい反応を見せてくれた』と話した、上がり3ハロンは32.5秒。これは、このレースだけでなく、この日の最速です。古馬3勝クラスの晩春S(芝1400m)の最速32.9秒を軽く上回っているんですから、3歳牝馬としては末恐ろしい存在でしょう。
昨年、勝ち馬のカレンブーケドールがオークスでも2着して注目を浴びたスイートピーSですが、今年も大きな注目を集めて本番を迎えることになりそうです」(競馬記者)
次戦のオークスを見据え「スイッチの切り替えが上手で、折り合いがつけやすい。乗った感触では2400mは問題ない」と太鼓判を押したレーン騎手。
しかし、どうやらこの頼もしいオーストラリア人の助っ人が、肝心の本番で騎乗できないというから驚きだ。
「この春、皐月賞(G1)のサリオスに騎乗するため、前日の4月18日から日本の騎乗をスタートしたレーン騎手ですが、現在のところオークスの前週ヴィクトリアマイル(G1)が開催される5月17日までが短期免許の期間となっています。
レーン騎手はこの後、6月28日の宝塚記念(G1)まで騎乗するため、さらに1カ月短期免許の期間を延長する予定です。しかし、それでは5月24日のオークスには騎乗できないんですよね」(競馬記者)
仮にレーン騎手が乗れないとなると、デビュー戦で騎乗した武豊騎手に目が行く。だが、こちらも先日、桜花賞(G1)で5着だったミヤマザクラとのコンビでのオークス参戦が発表されたばかり。スイートピーSの圧勝劇で前途洋々なデゼルだが、ここに来て「鞍上問題」が浮上しているというわけだ。
ただ関係者の間でも、デゼルはすでに相当な評価を受けているという。したがって“代役”はトップジョッキーになることが濃厚だが、現時点では「2人の候補」がウワサされているようだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!