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2020.05.21 15:00
JRAオークス(G1)デアリングタクト「牝馬三冠」の可能性に迫る。無敗の女王はアーモンドアイを超えられるか?
編集部
■三冠失敗パターン
ここまでは牝馬三冠を達成した4頭に焦点を当ててきたが、ここで紹介するのは牝馬三冠にチャレンジして敗退した馬だ。
秋華賞が創設された1996年以降、桜花賞とオークスを勝利し、秋華賞で敗退した馬は、2009年のブエナビスタのみである。このブエナビスタが三冠を達成した4頭と大きく異なるのは、オークスを勝利したあと凱旋門賞への遠征を計画し、8月の札幌記念に出走したことにある。結果、その札幌記念で敗退して凱旋門賞遠征は白紙となり、予定を変更して秋華賞に出走したという経緯があった。もしデアリングタクトが8月の札幌記念に出走したり、秋華賞以外に目標を定めるなどの経緯が発生してしまうと、それは牝馬三冠達成へ黄色信号となってしまう。
以上、牝馬三冠を達成した4頭、そして牝馬三冠に失敗した1頭からデアリングタクトの可能性を探った。もちろんまだ二冠目のオークスも終わっていないため、結果次第では意味のないものとなってしまうが、こういった未来を自由に語れるのも競馬の醍醐味だろう。
結論から言えば、デアリングタクトがオークスを勝利すれば、牝馬三冠を達成する可能性は80%と以上といったところか。条件としてはオークスを上がり最速で勝利し、秋華賞へはローズSを使うか直行というローテーションで、松山騎手が引き続き騎乗することが最低条件。そしてデゼルの急成長や衝撃的な夏の上がり馬が誕生しない限り、三冠達成の可能性は大いに高まると言えるだろう。
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