
JRA「昨年の悪夢再び」川田将雅ダービーを前に早くもリーディング陥落の大誤算!? 明暗を分けたのはやはり……天敵ルメールは東京で「荒稼ぎ」
「ルメールさんに(リーディング争いで)負けてしまったことは、とても情けなく思います」
昨年の最高勝率を獲得したとはいえ、川田将雅騎手は1月のJRA授賞式でC.ルメール騎手とのリーディング争いに敗れたことに対し、自責のコメントを残した。
それだけに、より一層の強い決意で今年のリーディングに臨んだことは、勝率トップというここまでの成績からも伝わって来る。
3月終了時点ではルメール騎手の42勝に対し、58勝と大きくリードを広げ、リーディングの牙城を確固たるものにすべく奮闘をしていた。ルメール騎手はさらに正月休み、ドバイ遠征による待機もあり、トップをひた走る川田騎手にとっても絶好の「稼ぎどき」だった。
ところが、今年はダービーを前に早くもリーディングトップの座をルメール騎手に奪われてしまった。夏から秋にかけて追い詰められた昨年に比べるとあまりにも早かったといえるだろう。しかもルメール騎手が皆勤していないという実質の「ハンデ」をもらいながらも逆転されたことは絶望的にすら映る。
2人の勝ち数は17日の開催終了の段階で5勝差と、背後から忍び寄るルメール騎手の足音が段々と大きくなりつつあるものの、何とかトップを守り切っていた。だが、オークス(G1)が行われた24日終了時には76勝から上乗せできなかった川田騎手に対し、6勝をあげたルメール騎手が一気に抜き去った。
現在の騎手の移動制限の影響が顕著に出ているかもしれない。これまではルメール騎手が関東で騎乗しても、川田騎手は関西で騎乗することで勝ち星を増やすことが出来た。ところが、土日の開催を移動できないことにより、同開催で騎乗するか、裏開催に回るかのいずれかの選択を強いられるようになってしまった。
「川田騎手にとって分が悪いのは、G1で結果を残せていないことです。春のクラシックでも有力な騎乗馬を確保できませんでした。頼みのリアアメリアはオークス4着と復調気配を見せてくれましたが、無敗で2冠を制したデアリングタクトを相手に戦うには荷が重い印象もあります。
また、苦手とされるG1レースが東京で連続開催していることです。トップ騎手だけに大きなレースでの騎乗依頼が多く、どうしてもルメール騎手と直接対決が増えます。
先週の開催では土日で8鞍に騎乗しましたが未勝利に終わりましたし、騎乗馬の質が明らかに下がっていました。有力馬に19鞍に騎乗して6勝の荒稼ぎしたルメール騎手とは明暗を分けましたね」(競馬記者)
日本人代表としてリーディングを取りたいと公言している川田騎手だけに、量だけではなく、質も求められるのは避けられないところだ。直接対決でライバルを倒さないことには、リーディングからは遠のいてしまう。
トップの座を明け渡しはしたが、川田騎手の勝率.300は、ルメール騎手の.275をまだまだ上回っている。まだ前期の開催を終了していない段階で諦めるにはまだ早いことも確かだろう。
日本を代表する騎手として、リーディング奪取の悲願達成のためにもここが正念場だろう。
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