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JRA「馬券圏内75%」C.ルメールがコントレイル討伐!? “日本ダービー(G1)1本”ワーケアが逆転できる2つの可能性

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 31日、東京競馬場で第87回・日本ダービー(G1)が開催される。枠順が決まり、いよいよ本番に向けてファンの熱気も高まってきているのではないだろうか。

 今年は無傷の4連勝で皐月賞(G1)を制したコントレイルが中心視されている。皐月賞で2着に敗れたサリオスが3着以下を大きく引き離したことから、対抗馬という位置づけだろう。コントレイルの「1強」、もしくはサリオスを含めた「2強」ムードに揺るぎはなさそうだ。

 だが、皐月賞の上位2頭に割って入ってもおかしくないワーケア(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)を忘れてはならない。

 弥生賞(G2)で2着に敗れたワーケアは、皐月賞の優先出走権を持ちながらも早々に回避を発表。これは苦手な中山よりも、得意な東京での逆転を狙う「ダービー1本」に絞った陣営の作戦である。ホープフルS(G1)はコントレイルに、弥生賞はサトノフラッグに敗れているが、どちらも中山コース。2戦2勝の東京へのコース替わりはプラスに働くはずだ。

 また、これまでワーケアのすべてのレースで手綱を取っているC.ルメール騎手の存在も大きい。

 今年はドバイ遠征の影響で3週間騎乗停止できないという憂き目にあったが、先週だけで6勝を挙げてリーディングを奪取。騎手の移動制限でトップジョッキーが東京に集結している状況でこの成績を収めているのは、さすが3年連続のリーディングジョッキーだ。

 また、過去の日本ダービーの騎乗成績は【1,1,1,1】で、複勝率75%の抜群の相性を誇っている。唯一、馬券圏を外したのは短距離路線で活躍しているステルヴィオのみ。距離に大きな不安がないワーケアにとっては朗報だろう。

 そんなワーケアにとって、ダービー制覇は2つのことがカギになりそうだ。

「正直、コントレイルが抜けた存在であることは否定できません。しかし、他の馬の逆転も十分にあり得ますし、その中でもワーケアが最も期待できそうです。

ホープフルSはコントレイルとのタイム差は0秒5でしたが、スタート直後の不利があったため、数字ほど実力に開きがあるわけではありません。実は、ワーケアが良馬場で出走したのは、このホープフルSのみ。天気予報を見る限り、ダービー当日は良馬場となりそうなため、馬場適正次第では優勝してもおかしくありません。未知の実力に期待できます。

また、ワーケアは弥生賞以来の久々の実戦です。成長著しい3歳馬同士の戦いでは、成長力次第では逆転する可能性が十分にあります。良馬場適性と成長力がカギになりそうですね」(競馬記者)

 27日、美浦・ウッドコースで最終追い切りを3頭併せで行ったワーケア。外のフィリアーノ(1勝クラス)に先着、先行した内のニシノコトダマ(2勝クラス)と併入し、5ハロン66秒6、ラスト12秒2の時計をマークした。3週連続で強めの負荷をかけられ、ダービー制覇へ気合十分だ。

 まだ勝負付けが終わったわけではない。ワーケアが得意の府中で巻き返しを図る。

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