JRA安田記念(G1)アーモンドアイは「何故」負けたのか。最強女王に立ちはだかった「8冠」の壁
7日、東京競馬場で行われた安田記念(G1)は池添謙一騎手の3番人気グランアレグリアが快勝。単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に支持されたアーモンドアイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)は2着と敗れた。
史上初「8冠」達成の歴史的な日になるかもしれなかった。
ヴィクトリアマイル(G1)をノーステッキで楽勝していたアーモンドアイ。陣営が中2週の安田記念への参戦を決断したのは圧倒的な強さを見せたため、ダメージが残らなかったからである。
前走後に「これからも負けないですね」とC.ルメール騎手が豪語した最強女王の勝利を信じたファンも断然人気に推した。
だが、予期せぬアクシデントが起こった。
スタートで尻もちをつくような形となり、後手を踏んで後方からの競馬を強いられた。これについては「出遅れはあったが、うまくリカバーできた」とルメール騎手も影響は少なかったと振り返った。だが、直線に入ってからいつものような末脚が見られず、インディチャンプを交わして2着に上がるのが精いっぱいだった。
敗れたとはいえ、アーモンドアイが力を発揮していた可能性は十分に考えられる。実際に、昨年の安田記念で不覚を取ったインディチャンプには先着してみせた。誤算があったとすれば、さらに2馬身半先にグランアレレグリアという新たな強敵の姿があったことではないだろうか。
アーモンドアイにとって完璧なレースが出来たとはいえないが、グランアレグリアの上がりが3F33秒7の最速だったことに対し、アーモンドアイは33秒9と後れを取った。結果としては完敗を認めるほかない。
絶対的な信頼を寄せていたパートナーの敗戦にルメール騎手は「本来の彼女なら、もっといい脚を使えたはず……」とコメントするので精一杯。管理する国枝栄調教師も「それにしても反応がちょっとね……」と中2週で挑んだ影響に敗因を求めるしかなかった。
「状態に問題がなかったことが安田記念出走の決め手となった訳ですから、アーモンドアイ陣営にとって、この敗戦はかなりのショックでしょう。ですが、インディチャンプはしっかり負かしていますし内容としては悪くなかったことも事実です。
今日のところは、アーモンドアイが走らなさ過ぎたというよりも、グランアレグリアが強過ぎたといえるかもしれませんね。残念ながら『8冠』達成はお預けとなってしまいましたが、秋にまた元気な姿で戻って来てくれることに期待しましょう」(競馬記者)
誰もが勝利を疑わなかったなかでまさかの敗戦を喫したとはいえ、これで競走生活が終わったわけではない。
アーモンドアイの挑戦はまだまだ続く。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA安田記念(G1)アーモンドアイ「シンボリルドルフの呪い」に屈する。調教師帯同できず、主戦騎手が異変報告も「レース出走」後に故障引退……無念の「7冠」から35年
JRA 安田記念(G1)渡辺麻友の芸能界引退「激烈サイン」で落着!? “まゆゆ馬券”で「みんなの視線をいただき」なネ申展開に期待?
JRA安田記念(G1)インディチャンプは余裕の消し! VSアーモンドアイの「爆穴」投入!? 「緻密な馬場読み」こそが勝利への最短ルート
JRAアーモンドアイを超える「大本命」発見! “荒れる”安田記念(G1)は「超絶穴馬」が大波乱を起こす!? 激アツ強力現場情報をもとに超高額配当を狙う!
JRA 安田記念(G1)アーモンドアイ「芝G1・8勝」の夢を打ち砕くライバル登場!? “超機密”現場関係者ネタから浮上した注目激走馬