GJ > 競馬ニュース > 元祖「マイネル軍団」泥沼に...
NEW

JRAノーザンファームを食い止めたマイネル軍団! 「ウイン&ノルマンディー」躍進の陰で、元祖は泥沼「121戦2勝」

【この記事のキーワード】, ,
JRAノーザンファームを食い止めたマイネル軍団! 「ウイン&ノルマンディー」躍進の陰で、元祖は泥沼「121戦2勝」の画像1
デアリングタクト JBISサーチより

 JRAでは先週から2歳新馬戦が始まり、来年のクラシックに向けた戦いが幕を開けた。

 今年のクラシック路線を振り返ると、非社台系の活躍が目立った。牡馬路線ではノースヒルズのコントレイルが圧倒的な強さで無敗の2冠を達成。一方、牝馬路線では「マイネル軍団」の活躍が光った。

 桜花賞とオークスを制したのはノルマンディーサラブレッドRが所有するデアリングタクト。63年ぶり2頭目となる無敗での牝馬2冠を達成した。他にも「マイネル軍団」の総帥こと岡田繁幸氏が所有するスマイルカナが桜花賞で3着に逃げ粘り、オークスでは、ウインRが所有するウインマリリンとウインマイティーがそれぞれ2、3着に入った。

 一方で苦戦を強いられたのが、元祖「マイネル軍団」の一口馬主クラブ「サラブレッドクラブ・ラフィアン」が所有する3歳牝馬たちだ。牝馬クラシック路線に乗った馬は皆無で、この世代の牝馬はJRAで25頭がデビューしたが、勝ち上がったのは2頭だけ。その成績は121戦2勝、勝率は実に1.7%という信じがたい不振だった。

 他の「マイネル軍団」と比較しても、その差は一目瞭然だ。

【主なマイネル軍団の3歳牝馬成績、6月7日時点】
 ラフィアン/121戦2勝(デビュー25頭、勝ち上がり2頭)
 岡田繁幸氏/38戦5勝(デビュー5頭、勝ち上がり3頭)
 ウインR/58戦8勝(デビュー10頭、勝ち上がり4頭)
 ノルマンディーTR/73戦8勝(デビュー18頭、勝ち上がり5頭)

“新興勢力”のウインRとノルマンディーTRは勝ち上がり率も上々。岡田繁幸氏の個人所有馬に至っては、デビュー僅か5頭だけで「ラフィアン」の2頭を上回る3頭が勝ち上がった。「マイネル軍団」の新興勢力が躍進したことが、かえって「ラフィアン」3歳牝馬の苦戦を際立たせてしまうという皮肉な結果になったともいえるだろう。

「ラフィアン」にとって、今年の3歳世代の牝馬は“大失敗”に終わったが、これから迎える夏競馬は「マイネル軍団」、特に「ラフィアン」にとっては最も得意とする時期であり、稼ぎ時でもある。所有馬の過去10年の季節別成績を比べても、夏競馬での強さは際立っている。

【サラブレッドクラブ・ラフィアンの季節別成績、2010年以降(左から勝率/連対率/複勝率)】
 春競馬 6.0%/13.2%/21.2%
 夏競馬 7.9%/17.3%/25.7%
 秋競馬 5.4%/11.1%/18.1%

 夏競馬での成績が最も良いことがお分かりになるだろう。前述したとおり、「ラフィアン」の今年の3歳牝馬は2頭しか勝ち上がっていないが、得意の夏の間に巻き返しを図ることはできるのか。また、今年デビューする2歳馬の活躍にも期待がかかる。

 気温の上昇とともに元祖「マイネル軍団」として意地を見せてほしいところだ。

JRAノーザンファームを食い止めたマイネル軍団! 「ウイン&ノルマンディー」躍進の陰で、元祖は泥沼「121戦2勝」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
  2. 「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
  3. 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
  4. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  5. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!