
JRAキタサンブラック顕彰馬選出は武豊騎乗のアノ馬「激走」のサイン!? 函館スプリントS(G3)の「前のレース」が必見!
14日、東京競馬場で行われたエプソムC(G3)は、ダイワキャグニーが得意コースで初の重賞制覇を飾った。
実は、レースの5日前にダイワキャグニーのオーナーである大城敬三さんが96歳で他界していた。そのため、「天国のオーナーが愛馬の後押しをしたのでは」という声がレース後には挙がった。
そういったオカルトめいたことが囁かれるのは競馬において珍しいことではない。「死んだ種牡馬の仔は走る」という格言もある。実際に、2011年4月30日に心不全のため亡くなったサクラバクシンオーの産駒であるグランプリボスが、翌週のNHKマイルC(G1)を勝利するという出来事もあったぐらいだ。
これらを考慮したうえで、最近の競馬界で起こった注目の出来事を振り返りたい。
9日、現役時代にG1・7勝を挙げ、獲得賞金は18億7684万3000円で歴代1位のキタサンブラックが史上34頭目の顕彰馬に選出された。一大ブームを巻き起こした名馬だけに、当然といった内容だろう。
晴れて顕彰馬となったキタサンブラックに縁のある馬が、21日(日)の函館10Rで行われる奥尻特別(1勝クラス)に出走を予定している。
それはデビュー6戦目の前走でようやく未勝利戦を勝ち上がったエブリワンブラック(牡3歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。
父ブラックタイド、母シュガーハートという血統のエブリワンブラックは、キタサンブラックの全弟である。デビューから芝レースを3戦するも結果が出なかったため、4戦目からダートへ転向。ダート2戦目のレースでは上がり最速の末脚で3着に入ると、次走では逃げ馬をきっちり捉えて待望の初勝利を挙げた。
今回、久々の芝2000mへの挑戦となるが、それでも期待できそうだ。
「洋芝の函館コースはスピードだけでなく、パワーも求められるのが特徴です。そのため、ダートで結果を出していることはエブリワンブラックにとってプラスになりそうです。
キタサンブラックも極悪馬場の天皇賞・秋(G1)を勝利しており、重い馬場を得意としていました。また、3歳の秋から頭角を現したということもあり、エブリワンブラックもこれから本格化する可能性がありそうです」(競馬記者)
実際に、エブリワンブラックが初勝利した際、コンビを組む武豊騎手は「道中の行きっぷりも良くなっているし、競馬に慣れてきている」とコメントしている。まさに成長途上といったところだろう。
そんなエブリワンブラックにとって、兄の顕彰馬選定は願ってもない後押しとなるはず。
日曜は函館スプリントS(G3)も楽しみだが、是非その前に行われる10R奥尻特別でエブリワンブラックの雄姿も見届けてほしいものだ。
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