JRA宝塚記念(G1)ブラストワンピース、川田将雅を背に「気合」の1週前追い切り! “歯車が狂った”大阪杯(G1)のリベンジへ“第一関門”クリア!?
28日、阪神競馬場で春G1の締めくくりとなる宝塚記念(G1)が開催される。今年はサートゥルナーリア、ラッキーライラックら、G1馬8頭が出走を予定しており、春のグランプリに相応しいレースとなりそうだ。
その中でも、春秋グランプリ制覇がかかるブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)は気合十分のようだ。
前走の大阪杯(G1)はスタートで行き脚がつかず、後方のポジションとなってしまったブラストワンピース。3コーナーから外をまくって進出するも、直線では伸びきれず7着に敗れた。上位3頭はすべて3番手以内でレースを進めた馬だったことからも、位置取りが仇となった結果だろう。
レース後に川田将雅騎手は「こういう流れになることが考えられたので、ポジションを取りに行きたかったのですが、周りの方が速くて……」と位置取りを悔やんだ。
そんな不完全燃焼に終わった大阪杯のリベンジに燃えるブラストワンピースは、1週前追い切りで抜群の動きを見せている。
18日、美浦・ウッドコースでヒラボクハーツ(3歳未勝利)を5馬身追走する形で、1週前追い切りを行ったブラストワンピース。4コーナーで楽に並びかけると、直線では引き離し3馬身先着した。6ハロン79秒8、ラスト12秒0の好時計で、仕上がりの良さを感じさせられる内容だ。
大竹調教師は「併せた相手が3歳未勝利だったので、ジョッキーにしっかりプレッシャーをかけてもらった。体はまだ絞れる余地があるが、来週でちょうどいい仕上がりになると思う」と手ごたえを感じている。
また、1週前追い切りに川田騎手が駆け付けたのは気合の表われだろう。なんと川田騎手が追い切りに騎乗した時のブラストワンピースの国内成績は2戦2勝なのだ。
「大阪杯のときは新型コロナウイルスの影響で東西の移動自粛期間だったため、川田騎手は追い切りに跨ることができませんでした。その結果の敗戦ですから、1週前から感触を確かめておきたかったのではないでしょうか。前々走のAJCC(G2)は最終追い切りのみだったことを考えると、かなり本気度が高そうですね。
川田騎手自身、重賞勝利はダノンスマッシュで制したオーシャンS(G3)以来、3か月以上遠ざかっていますし、G1となるとクリソベリルで制した昨年のチャンピオンズC(G1)が最後ですからね。宝塚記念にかける想いは、かなり強いのではないでしょうか」(競馬記者)
現在、リーディングトップのC.ルメール騎手を7勝差で追う川田騎手。最後の春G1を勝利して、勢いをつけたいところだろう。
最終追い切りでも川田騎手がブラストワンピースに騎乗するようなことがあれば、相当な気合が入っているとも捉えられそうだ。来週のブラストワンピースと川田騎手の動きにも注目したい。
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