
JRAカフェ、ダノンだけじゃない! アメリカンファラオ産駒に「芝の大物候補」誕生は、世界を席巻する合図!? 欧州最強馬を米3冠馬が超えるか
「日本競馬を変えた」といっても過言ではない大種牡馬サンデーサイレンス。他界してから早くも18年が経つ。
サンデーサイレンス産駒は芝・ダート問わず活躍馬を輩出した。芝ではディープインパクト、ダートではゴールドアリュールが代表的な後継種牡馬として、その血を脈々と後世に繋いでいる。だが、芝・ダート万能の大物種牡馬は現れなかった。
ほとんどの種牡馬が芝かダートのどちらかを得意としており、現役時代に得意としていた条件が産駒にも引き継がれるのが一般的なため、万能というのは珍しい存在だ。実際に、欧州で活躍したハービンジャー産駒の重賞勝ちはすべて芝、米国で活躍したアイルハヴアナザー産駒もダートを中心に活躍している。
そんな中、芝・ダートを問わない万能型種牡馬としての期待が持てそうなのが、アメリカンファラオだ。
現役時代、米3冠を達成したアメリカンファラオ。今年の3歳馬が初年度産駒だが、さっそくユニコーンS(G3)をカフェファラオ、ジャパンダートダービー(G1)をダノンファラオが優勝と、早くも2頭の大物を輩出した。
だが、アメリカンファラオは米国で種牡馬生活を送っているため、日本では輸入されたマル外しか出走することはない。そのため、初年度産駒である3歳世代はわずか7頭が中央競馬で競走馬登録されただけ。その中から2頭がG1勝ち、さらに既に登録抹消となっている1頭を除いて、6頭が勝ち上がっている。勝ち上がり率の高さは驚異の数字だ。
その活躍はダートにとどまらず、芝でも大物候補がデビューした。25日の新潟5Rを勝利したリフレイム(牝2歳、美浦・黒岩陽一)だ。
先頭で最後の直線に入ったリフレイムだったが、どんどん外ラチに向かって逸走してしまう。最後はゴール前のカメラマンに突っ込みそうになる暴れっぷりに、騎乗した木幡巧也騎手は鎧が外れ、体勢をキープするのがやっと。それでも距離のロスをものともせずに、勝利を飾った。
「同じ新潟でデビューしたオルフェーヴルを彷彿とさせる衝撃でしたね。黒岩調教師は『全く喜べる内容ではない』と話していますが、能力の高さは2歳世代トップクラスでしょう。調教再審査などをクリアする必要がありますが、次走にも注目したいですね。
それにしてもアメリカンファラオの子供は走りますね。リフレイムは牝馬ながら490キロと馬格があるので、ダートにも適性がありそうです。ただ、芝でこのパフォーマンスを見たら、今後はクラシックを目指してほしいですね」(競馬記者)
芝でも大物候補を輩出したアメリカンファラオ。芝、ダート万能の最強種牡馬として期待が高まる一方だ。
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