JRA福永祐一まさかの「ポツン」に藤田菜七子もビックリ!? アイビスSD(G3)常識外れの“謎騎乗” の理由とは
26日、新潟競馬場で行われたアイビスサマーダッシュ(G3)は2番人気ジョーカナチャンが優勝。千直王者ライオンボスを下して、新たに千直女王に輝いた。
直線1000mというコースは日本で新潟競馬場にしかない独特なコース。スタートと同時に、各馬が馬場の荒れていない外ラチ沿いをめがけて走る様子は千直ならではのものだ。当然、外ラチに近い外枠に対して、内枠は不利ということもあり、枠順もレース結果に大きな影響を及ぼす。
今年のアイビスサマーダッシュで1枠2番からの発走となった藤田菜七子騎手のラブカンプーは果敢に外の位置取りを取りに行ったことも印象的だった。結果は10着に敗れたものの、藤田騎手は「やりたい競馬はできました」とレース運びには満足している様子。それだけ千直における位置取りは重要ということだろう。
その一方、ラブカンプーと同じく1枠から発走した福永祐一騎手のノーワン(牝4歳、栗東・笹田和秀厩舎)は対照的なレースとなった。
スタートと同時に各馬が外ラチめがけて走っていく中、1枠1番からスタートを切ったノーワンだけがやや内にもたれ気味に真っすぐの進路を取った。その結果、直線コースの外側に17頭が密集したのに対し、1頭だけがポツンと内寄りの位置取りで走るという異例の光景となった。結果、ノーワンは13着に大敗。やはりマズイ位置取りが影響してしまったのかもしれない。
千直の定石とはかけ離れた“謎騎乗”をした福永騎手は「最後まで手前を替えなかった」とレース後にコメントを残した。たしかに、福永騎手がスタートして内にもたれようとするノーワンを外に向けようと悪戦苦闘している様子がパトロールビデオに映っている。だが、鞍上の指示に従うことはなくゴールを迎えた。
“やりたい競馬ができた”藤田騎手とは対照的なレースとなった福永騎手。だが、一か八かの勝負に出たという見方もできるかもしれない。
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