GJ > 競馬ニュース > ディープを尻目に「あのライバル」が台頭!?
NEW

JRAディープインパクト伸び悩みを尻目に「あのライバル」が台頭!? 近代日本競馬の礎・サンデーサイレンス“超え”の可能性も

JRAディープインパクト伸び悩みを尻目に「あのライバル」が台頭!? 近代日本競馬の礎・サンデーサイレンス超えの可能性もの画像1

 1991年に種牡馬生活をスタートしたサンデーサイレンス。初年度産駒のフジキセキ、ジェニュイン、タヤスツヨシらがG1を制覇し、これ以降も好成績を収める有力馬を多く輩出するなど、最終的に13年連続リーディングサイアーを獲得。日本競馬の血統地図を「サンデー一色」に染めあげた。

 そして当然、ブルードメアサイアーとしても優秀な成績を残す。1999年にランキングに760位で登場すると、8年目にノーザンテーストを抜いて1位となり、そこから今に至るまで14年間、その座に君臨していた。

 だがこのサンデーサイレンスが長きに渡って王朝を築き上げていたBMSランキングに今年、異変が生じた。昨年8月に惜しまれつつもこの世を去ったキングカメハメハが台頭し、現時点でトップに立っている。

 キングカメハメハは種牡馬として数多くのG1馬を輩出。2010年と11年に種牡馬リーディングに輝いた。その後はディープインパクトに首位の座を譲ることになったものの、上位をきっちりキープ。長期に渡って優秀な産駒を送り出していた。

 そしてBMSでは、2012年に252位で登場すると徐々に順位をあげ、2018年に2位に上り詰める。この時点では1位のサンデーサイレンスは171頭も勝馬を送り出し、勝利回数も217回。そしてキングカメハメハは勝ち馬が76頭で、勝利回数は100。絶望的な差があった。

 だが翌年、サンデーサイレンスが勝ち馬117頭、勝利回数150と数字を落とすも、キングカメハメハは勝ち馬72頭、勝利回数102とほぼ横ばい。着実に差を詰めると、今年は現時点でキングカメハメハが勝ち馬頭数70、勝利回数80と例年を上回るペースで勝ち星を量産。サンデーサイレンスを抑えて首位に立っている。

「サンデーサイレンスの血を持つ馬が飽和状態になっている日本の競馬界で、それを持たないキングカメハメハの需要は高まっています。いずれ上位に来ることも確実だとは思っていましたが、ここまで早く台頭するとは思いませんでしたね。このままいけば14年ぶりにトップが交代するかもしれません」(競馬誌ライター)

 キングカメハメハがBMSでリードしているなか、ライバルであるディープインパクトは若干遅れを取っている。サンデーサイレンスの後継種牡馬として活躍し、種牡馬リーディングではトップに君臨しているディープインパクトだが、BMSではイマイチ。近年になって順位はあがってきたものの、10位前後に留まっている。ただ母父にディープインパクトを持つ牝馬は多いため、今後は種牡馬リーディング同様、キングカメハメハとの2強態勢を築き上げることも十分考えられている。

 サンデーサイレンスは今年のBMSランキングトップを守れるのか。それともキングカメハメハが超えるのか。下半期も目が離せない。

JRAディープインパクト伸び悩みを尻目に「あのライバル」が台頭!? 近代日本競馬の礎・サンデーサイレンス“超え”の可能性ものページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛