GJ > 競馬ニュース > スカーレットカラー“名牝2頭”共通点とは
NEW

JRAコントレイルと同じ「ノースヒルズ生産」スカーレットカラーがクイーンS(G3)をステップに秋へ羽ばたく!? 大先輩“名牝2頭”との見過ごせない共通点とは

JRAコントレイルと同じ「ノースヒルズ生産」スカーレットカラーがクイーンS(G3)をステップに秋へ羽ばたく!? 大先輩名牝2頭との見過ごせない共通点とはの画像1

 8月2日のクイーンS(G3)に昨年2着のスカーレットカラー(牝5歳、栗東・高橋亮厩舎)が出走する。ミッキーチャームにクビ差で惜敗したリベンジを果たせるだろうか。

 スカーレットカラーは、昨年5月に3勝クラスを勝ち上がって以降、G1の舞台では7、15、15着と力の差を見せつけられている。しかしG2とG3では4戦して「1-2-1-0」と全て馬券圏内に好走。G3のここは好勝負が期待される。

「昨年(のクイーンS)は最後の直線で前が壁になるシーンがあっての惜しい2着でした。前がすんなり開いていれば、突き抜けていた可能性が高いですね。陣営も今年こそは勝ちたいという思いが強いでしょう」(競馬誌ライター)

 スカーレットカラーを生産したのは、今年度の生産者リーディング部門で自己最高の4位と波に乗るノースヒルズだ。無敗の2冠馬コントレイルなど、これまで3頭のダービー馬を生産し、JRAの平地G1勝ち馬を9頭輩出した名門生産牧場である。

 ノースヒルズが生産したG1馬9頭のうち2頭が牝馬だ。1995年に生まれたファレノプシスは、ノースヒルズ(※当時はマエコウファーム)に初のG1タイトルをもたらし、ノースヒルズの礎を築いた名牝。15歳離れた半弟に2013年のダービーを制したキズナがいることでも知られる。ファレノプシス自身は、1998年の桜花賞と秋華賞の2冠を獲得。オークスでも3着に入った。

 秋華賞の後は5歳夏まで長らく勝てずにいたが、5歳の秋に引退レースとして臨んだエリザベス女王杯で2年ぶりの勝利をつかみ、G1・3勝目を手土産に繁殖入りした。そのファレノプシスが、引退レースの1走前に出走していたのが8月の札幌記念だ。しかし、この時は1番人気を裏切り、7着に敗れている。

 その5年後にノースヒルズ(※当時はノースヒルズマネジメント)生産牝馬として2頭目のG1勝ちを果たしたのがヘヴンリーロマンスだ。初勝利に4戦を要し、重賞初制覇は4歳の暮れという晩成型だったヘヴンリーロマンス。5歳の夏に、クイーンSを10番人気で2着に好走したあと、札幌記念を9番人気で制覇。その後、天皇賞・秋に挑み、14番人気という低評価を覆し、ゼンノロブロイら強豪馬を一蹴した。

 もうお気づきだろうか、ノースヒルズが生んだ名牝2頭は、ともに5歳夏の札幌をステップに秋のG1を制覇したという共通点を持つ。スカーレットカラーも5歳を迎え、夏の札幌から秋に高く羽ばたいた名牝2頭と同じ軌跡をたどれるだろうか。

JRAコントレイルと同じ「ノースヒルズ生産」スカーレットカラーがクイーンS(G3)をステップに秋へ羽ばたく!? 大先輩“名牝2頭”との見過ごせない共通点とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  3. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  6. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  7. 天皇賞・秋の注目馬も激白! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(後編)
  8. 「競馬愛」が溢れすぎ! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(前編)
  9. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  10. 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か