
JRAジャパンC(G1)「第12レース開催」で想起される“オートゼウス事件”!? ディープインパクト無敗2冠達成の裏で発生した “大量誤購入”の結末は……
JRAが秋季競馬番組を発表した。
今年から富士Sが、マイルCS(G1)の前哨戦としての位置付けを明確にするためとして、G3からG2に昇格。さらに今年は11月から京都競馬場の改修工事が始まる影響で、関西の重賞が例年とは違う競馬場での開催になるという。
またキタサンブラックの顕彰馬選出を記念して、10月31日の東京10レースに「顕彰馬選定記念 キタサンブラックメモリアル」が行われ、さらにテイエムオペラオー、ブエナビスタなど年度代表馬の馬名を冠した競走および、「JRAアニバーサリー」をタイトルとした競走も行われるようだ。
他にもさまざまな発表が行われたが、そのなかで11月に行われるジャパンC(G1)が『お客様により多くの競走をお楽しみいただくため』として、第1レースの開始時刻を早めたうえで、第12レースでの実施となることも明かされている。
前日購入を行う方は間違い投票に注意したいところだ。こういうと『間違えるわけはない』と高を括る人がほとんどだろう。だが、古参ファンは“間違え投票”と聞いて、オートゼウスという名の馬を思い出す人もいるのではないだろうか?
それは2005年5月29日のこと。この日、単勝1.1倍の圧倒的支持を得た5番のディープインパクトが、2着に5馬身差をつけて日本ダービー(G1)を優勝。史上6頭目の無敗の二冠馬となり、競馬ファンだけではなく、日本中が “新世代のヒーロー”の登場に湧いた。
だがその陰で悲劇が起こった。日本ダービーは第10レースで行われていたにもかかわらず、『メインレースは第11レース』という先入観を持っていたためだろう。ダービーではなく、その次に開催された秋川特別(1000万下、現2勝クラス)で「5番に入った馬」の馬券を買い求めた人が大量発生していたのだという。
「そのレースで5番に入っていたのがオートゼウスです。同馬は前年の2月に500万下クラスを勝つも、1000万下クラスに上がってからは連戦連敗。秋川特別と同じ条件だった前走も、蛯名正義騎手を背に9着と大敗していたので、通常ならば誰もが軽視しておかしくない存在でした。
ところが当日、ディープインパクトと間違って購入したと思しき方が大量発生したため、オートゼウスのオッズが高騰。一時は1番人気にも支持されていました。最終的には単勝16.4倍の6番人気に落ち着きましたが、それでも前走は13番人気(単勝65.5倍)でしたからね。近走で振るっていないオートゼウスにとっては過剰人気です。
気付いた方は絶句したのでは? まさか鉄板級だと考えていたディープインパクトの馬券を買ったと思いきや、低迷真っ只中のオートゼウスのものだったのですから。しかし、購入間違いをした方たちの念が届いたのかオートゼウスは3着と好走。単勝の馬券を買った人は残念でしたが、複勝を抑えていた方は4.2倍も付いたので、意外にオイシイ思いをしたかもしれません」(競馬誌ライター)
オートゼウスのような“奇跡”はめったに起こることではない。投票内容の変更・取り消しはできないため、購入する際はくれぐれも気をつけたいものだ。
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