JRA北村友一「0勝スタート」「2度の騎乗停止」「主戦降板」を乗り越え、実りの秋へ! 夏競馬好調をもたらしたのはクロノジェネシスか
今年のブレイク騎手といえば、関東リーディングトップの横山武史騎手や重賞で2回穴を開けた長岡禎仁騎手だろう。
前者はウインマリリンでフローラS(G2)を制して、重賞初制覇。その後は函館リーディング獲得とノリに乗っている。後者もフェブラリーS(G1)で最低人気のケイティブレイブで2着、小倉記念(G3)では10番人気アールスターで初重賞制覇を達成。今週末も同コンビで新潟記念(G3)に参戦する予定だ。2人とも勢いそのままに、今後も活躍し続けることだろう。
その一方、昨年G1・3勝で大ブレイクした北村友一騎手にとって、2020年は苦難の年となっている。
今年の1月は未勝利に終わり、3月までに2度の騎乗停止処分と散々な幕開けとなった北村友騎手。災難はそれだけにとどまらず、桜花賞(G1)でレシステンシアの主戦降板という悲劇も襲った。その結果、4月終了時点ではわずか8勝という散々な成績だった。
5月は代打騎乗のオメガパフュームで平安S(G3)を勝利するなど、調子を取り戻して8勝するも、6月はダイアトニックの主戦降板、勝ち星も3勝とまたしても不調の波に飲み込まれてしまった。
だが、宝塚記念(G1)をクロノジェネシスで制してから、状況は一転して好調気配にある。
7月は8勝、8月も7勝と好成績を残しており、先週の小倉日経オープンでは2年ぶりにコンビを組んだサラキアで勝利。2歳戦でも7勝を挙げており、秋に向けて有力馬を手中に収めつつあるようだ。
さらに朗報となったのが、騎乗停止の福永祐一騎手に代わりセントウルS(G2)でミスターメロディの騎乗が決定したことだ。
「福永騎手はスプリンターズS(G1)でインディチャンプとコンビを組むことが決まっています。なので、ミスターメロディがスプリンターズS参戦となれば、北村友騎手の騎乗が濃厚でしょう。ダイアトニックの主戦は外されてしまいましたが、ミスターメロディでリベンジできるかもしれませんね」(競馬記者)
状況が好転するきっかけをもたらしたとも呼べるかもしれないクロノジェネシス。デビューから11戦すべて北村友騎手が手綱を取っており、思い入れも特別なようだ。
詳細については本サイトを確認いただきたいのだが、『netkeiba.com』のインタビューコラム『ノンフィクションファイル』でクロノジェネシスへの想いを北村友騎手が語っている。
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