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JRA クロノジェネシス“牝馬台頭”宝塚記念(G1)で好走気配!? “強い絆”で結ばれた北村友一が低迷脱却の糸口を掴む?

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 28日(日)、阪神競馬場では上半期最後のG1・宝塚記念が開催される。近年、牝馬の台頭がめざましく、昨年はリスグラシュー、16年にはマリアライトが勝利。過去10年でも【2.3.4.11】と好成績を収めており、牝馬が馬券に絡まなかったのは12年と18年のみだ。

 今年、牝馬で出走を予定しているのは、大阪杯(G1)で牡馬を一蹴して勝利したラッキーライラック。そして惜しくも2着だったクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)の2頭だ。今回はリベンジが期待されるクロノジェネシスに注目したい。

 昨年、クロノジェネシスは秋華賞馬として向かったエリザベス女王杯(G1)で、2番人気ながら5着と、古馬の壁に跳ね返されていた。だが、今年の始動戦となった雨の中で行われた京都記念(G2)では道悪を物ともせずに、上がり最速の脚を使って年長牡馬相手に勝利。さらなる成長曲線を描いていることを印象づけた。

 そして迎えた大阪杯。3番手追走から、クロノジェネシスは最後の直線で外からダノンキングリーを捉えにかかる。だが馬群を縫うように進出してきたラッキーライラックに交わされて2着。古馬G1初勝利をクビ差で逃している。

「ラッキーライラックとは、ここが3度目の直接対決。昨秋のエリザベス女王杯では勝ち馬ラッキーライラックに2馬身近く離されていましたが、大阪杯はクビ差にまで迫っています。力の差は縮まったと見ていいはずです。

 クロノジェネシスの1週前追い切りは、主戦の北村友一騎手を背に栗東CWで3頭併せ。僚馬を追走する形で行われた稽古で、軽やかな動きを見せて6F80秒7、ラスト11秒7を記録。最後は切れ味の良い脚も繰り出しています。直前の3頭併せでは僚馬に遅れを取る場面もありましたが、これは1週前でしっかり追ったため、軽めだったからでしょう。斉藤崇師も『硬さがないか、反応はどうかを確かめた。どちらもいい感じだ』と問題視しておらず、状態の良さを強調していましたよ」(競馬誌ライター)

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 いくら年長とはいえ、同じ相手に3度も敗れるわけにはいかない。クロノジェネシスが正念場を迎えているが、それは鞍上の北村友騎手も同様だ。

「昨年、北村友騎手は85勝をあげました。重賞も7つ勝ち、そのうち3勝はG1競走と、一気にトップクラスの騎手の仲間入りを果たしています。今年も活躍を続けて、その地位を盤石のものにするかと思われていましたが、現時点で16勝と低迷。重賞はふたつ勝っていますが、期待ハズレの結果といえます。

またお手馬だったレシステンシアも、今年3月のチューリップ賞(G2)でキャリア初の敗戦を喫した後、本番の桜花賞では武豊騎手に乗り替わり、NHKマイルC(G1)でも手綱は戻らず、C.ルメール騎手が騎乗しました。さらに主戦だったダイアトニックも函館スプリントS(G3)から武豊騎手が騎乗。このコンビで勝利をあげたため、こちらも次戦以降で北村友騎手が乗る可能性は低いです。

 お手馬を次々に失いつつある北村友騎手にとってクロノジェネシスは最後の砦。デビューから一貫して乗り続けていますが、同馬を所有するサンデーレーシングは“シビア”なことで知られており、2歳、3歳時は同馬が敗れるたびに『外国人騎手に乗り替わり』とのウワサが駆け巡りました。それでも騎乗が続けられていたのは、北村友騎手が年間100勝も夢ではないほど好調だったからこそ。ただ現在は昨年までとは打って変わって不調ですし、宝塚記念の結果次第で、名コンビが解消される可能性もあるでしょうね」(競馬記者)

 北村友騎手は大阪杯の共同会見で、「乗らせていただくのが当たり前ではない」と語り、「感謝の気持ちを持って、ずっとコンビを組んでいる強い絆を持って頑張りたいなと思います」とクロノジェネシスへの思いを明かした。

 “強い絆”で結ばれている北村友騎手とクロノジェネシス。この関係は宝塚記念後も継続するのか、それとも……。

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