JRA今夏のキーワードは「連闘」! 馬券攻略のヒントが明らかに!? 夏競馬「最終週」に145頭が出走「連闘馬」の狙い方とは
いよいよ夏競馬も今週末の3場開催でフィナーレ。来週からは、秋の中山・中京2場開催へと移行する。
今年は延期となった五輪開催によって、夏競馬の日程に様々な影響が出た。顕著だったのが、例年は全6週で開催される夏の小倉競馬が全4週になり、連闘する馬が増加したこと。先月29日のひまわり賞(OP)では3連闘で臨んだ馬が10頭を数えた。
そこで、今年の夏競馬ではどのような馬が連闘で結果を残したのかを検証し、今週末に連闘で臨む145頭の取捨に役立ててもらいたい。
今週末のレースに連闘で臨む145頭の内訳は、新潟が25頭、小倉が55頭、そして札幌が65頭となっている。3場に函館を加えた4場の連闘時の成績を比べると、小倉で連闘した馬が苦戦していることがわかった。
【場所別】
『札幌→札幌』 【8-10-13-87/118】(6.8%/15.3%/26.3%)
『函館→函館』 【13-16-14-142/185】(7.0%/15.7%/23.2%)
『小倉→小倉』 【2-2-1-44/49】(4.1%/8.2%/10.2%)
『新潟→新潟』 【0-2-2-13/17】(0.0%/11.8%/23.5%)
※【】内は着度数、()内は左から勝率、連対率、複勝率(以下同)
ここでは同じ場所での連闘のみを抽出した。北海道(札幌・函館)で連闘した組に比べ、小倉・新潟組はやや苦戦傾向だった。今年は小倉開催が4週だけだったこともあって、九州産馬の連闘が目立った。九州産馬の連闘時の成績【1-2-1-27】(3.2%/9.7%/12.9%)に対し、九州産馬以外は【1-0-0-18】(5.3%/5.3%/5.3%)と、九州産馬以上に成績は悪かった。今週末に狙うとすれば、やはり札幌組だろう。
続いて馬体重の増減に注目した。
【馬体重】
『今回減』 【10-17-16-191/234】(4.3%/11.5%/18.4%)
『同体重』 【8-6-8-89/111】(7.2%/12.6%/19.8%)
『今回増』 【11-11-10-103/135】(8.1%/16.3%/23.7%)
連闘ということでマイナス体重の馬が多かったが、好成績を残したのは、プラス体重組。今夏の日本列島は猛暑に見舞われたが、“夏バテ”しない馬が好走したということだろう。マイナス体重だった馬の中でも10kg以上減で出走してきた馬は、【0-1-1-18】と凡走率が高かった。
前走の着順からも、好走と凡走パターンの見極めが可能だ。
【前走着順】
『1~3着』 【17-18-7-56/98】(17.3%/35.7%/42.9%)
『4~18着』 【12-16-27-325/380】(3.2%/7.4%/14.5%)
レース間隔にかかわらず前走の着順と(今回の)成績が比例するのは自然なこと。しかし、連闘時はそれがさらに顕著だった。前走1~3着馬の勝率は連闘した馬で17.3%、連闘以外の14.6%と比べて2.7ポイントも高かった。前走4着以下の馬の場合、連闘馬の勝率は3.2%だが、連闘以外は5.0%で、1.8ポイント低かった。すなわち、連闘馬の取捨には前走着順がいつも以上に有効ということ。素直に前走好走していた馬を狙いたい。
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