JRAスマイルカナVS昨年レコード圧勝トロワゼトワルの“逃げ馬対決”が実現! 開幕週の中山で快速馬同士のスピード勝負に注目【京成杯AH(G3)展望】
13日(日)、中山競馬場で行われるハンデ戦・京成杯AH(G3)。上位人気が勝利する印象があるものの、馬券圏内に人気薄の馬が飛び込み、高額配当が飛び出すなど、程よく荒れるレースとしても知られる。
今年も素質あふれる馬が集結したが、まず注目を集めているのはスマイルカナ(牝3、美浦・高橋祥泰厩舎)だ。
今年の桜花賞(G1)では9番人気だったものの、逃げて主導権を奪い3着と好走。距離が長かったオークス(G1)では16着と大敗を喫したが、サマーマイルシリーズ初戦の米子S(L)を古馬相手に優勝。3番手追走から勝負どころであがって先頭に立つと、2着に1馬身半差をつけて勝利を飾っている。
「前々走のオークスはさっぱりでしたが、これは適性距離ではなかったためでしょう。得意のマイル戦・米子Sでは古馬を一蹴して存在感を示しています。ハンデには恵まれていたものの、それを抜きにしても評価できる内容でした。
1週前追い切りは、美浦Wコースで5F65秒8、ラスト12秒2を馬なりで記録。主戦を務める柴田大知騎手も『競馬ラボ』に連載している自身のコラムで、『なかなか反応が良くて、夏場のリフレッシュ放牧が成長に結びついたという印象』と手応えを感じていました」(競馬誌ライター)
中山競馬場では2戦2勝とコース適性も十分。サマーマイルシリーズ最終戦でも勝利を収め、夏のマイル王に輝くことができるのだろうか?
昨年の王者トロワゼトワル(牝5、栗東・安田隆行厩舎)は夏になり、徐々に調子を上げつつある。
昨年は逃げて日本レコードを樹立する激走を披露し、重賞初制覇を達成。だがその後が続かず、ターコイズS(G3)16着、今年の阪神牝馬S(G2)15着と結果が出せなかった。
しかし、ヴィクトリアマイル(G1)で三浦皇成騎手とコンビを組んでから復活。逃げて4着に入ると、中京記念(G3)では17着と大敗したものの、関屋記念(G3)では2着と好走している。
飛躍のきっかけを掴んだここで、昨年同様の走りを見せたい。
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