JRAルメール「離反」の裏にノーザンの見限り!? 紫苑S(G3)スカイグルーヴ「鞍上変更」の裏にあった前走の“対立”……
12日、中山競馬場で秋華賞トライアル・紫苑S(G3)が行われる。オークス(G1)3着馬のウインマイティー、5着馬マジックキャッスル、チューリップ賞(G2)勝ち馬マルターズディオサなど、豪華メンバーが集結した。
その中でも、フローラS(G2)で1番人気の支持を集めたスカイグルーヴ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)に注目したい。
デビュー戦は東京芝2000mを逃げて、上がり最速の末脚を繰り出して勝利。2着に5馬身差をつける圧巻のパフォーマンスだった。次走の京成杯(G3)は2番手からレースを進め、押し切り勝ちかと思われたが、ゴール前でクリスタルブラックの強襲に屈し2着。負けたとはいえ、牡馬相手に内容の濃いレースは十分評価に値するものだった。
オークスの出走権をかけて出走したフローラSは単勝2.1倍の1番人気の支持を集めるも、直線で伸びを欠き5着に敗れた。レース後にC.ルメール騎手は「折り合いがついて、いい競馬はできたが、坂を上がって疲れが出た」と敗因を語った。
レース当日、スカイグルーヴの馬体重は前走からマイナス14キロ。デビュー時の440キロを10キロ下回るほど、馬体を減らしていた。これは京成杯後に木村調教師が「厩舎の調教が甘くて、最後は止まっている」とコメントしていたことから、きつい調教を積んでの馬体減ではないかと思われた。
「前走はオークス直行を主張するオーナーサイドとフローラS出走を主張する厩舎サイドで意見が分かれたようです。結局、フローラSに出走することになり、木村調教師としては負けられないため、スカイグルーヴにハードワークを課したようです。しかし、これが災いしての敗戦でしたね」(競馬記者)
紫苑Sで名誉挽回といきたいスカイグルーヴ。今回はルメール騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わりとなる。トップジョッキーからトップジョッキーへの乗り替わりであるが、これが不安要素かもしれない。
「これまで3戦手綱を取ってきたルメール騎手は、今回初コンビのシーズンズギフトに騎乗します。本来であれば、ルメール騎手がスカイグルーヴに乗ると思われたんですがね。
2頭ともノーザンファームの生産馬なので、オーナーサイドの意向が影響していると考えられます。ルメール騎手を配するシーズンズギフトの方が、スカイグルーヴよりも序列が上という可能性があります。もうひとつ、フローラSでのいざこざが影響しているかもしれませんね」(同)
リーディングジョッキーのルメール騎手とコンビ解消は、決してプラスとは言い難い。さらに評価も下がっている可能性もあるとなれば、不安は増す一方だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA紫苑S(G3)デアリングタクトと秋華賞2頭出しへ待ったなし!? 「全然違う」主戦騎手も驚く成長力! 二人三脚で歩んだ「裏街道」から目指すは「表舞台」
JRA良馬場なら「武豊×パラスアテナ」にチャンスあり!? 「オークス敗戦組」マルターズディオサら中心も混戦模様【紫苑S(G3)展望】
JRAスカイグルーヴの敗因は「意見の対立」だった!? ノーザンファームにとって大誤算。馬体重「大幅減」の理由とは……
JRAフローラS(G2)はスカイグルーヴ1着固定で完全攻略!? 「激アツ現場ネタ」で究極3点勝負を決行!!
JRAデアリングタクトだけじゃない! 「オークス」に宿命づけられた超良血スカイグルーヴがフローラS(G2)で確勝期す