JRAクリノガウディーは何故「和田竜二」と再コンビが実現しないのか。「G1降着の悲劇」から半年……スプリンターズS(G1)除外の可能性も
このまま“幻のG1馬”として終わってしまうのだろうか。
13日、中京競馬場でセントウルS(G2)が行われる。本番のスプリンターズS(G1)に向け、今年も多士済々なメンバーとトップジョッキーが集った印象だが、そんな中クリノガウディー(牡4歳、栗東・藤沢則雄厩舎)の鞍上は若手の森裕太朗騎手に決まった。
騎手5年目ながら通算65勝で重賞未勝利、今年もここまで6勝に留まっている森騎手。前2走で手綱を執った横山典弘騎手が、同日に中山競馬場で行われる京成杯オータムH(G3)の有力馬トロワゼトワルに騎乗するための乗り替わりだが、G1を目指す上でやや心許ない鞍上と述べざるを得ない。
というのも、春の高松宮記念(G1)を先頭でゴール板を駆け抜けたにも関わらず、4着降着の憂き目に立ったクリノガウディーだが、実は補欠4番手からの繰り上がり出走だった。その後も賞金加算は出来ておらず、もしセントウルSで上積みできなければ本番の除外が濃厚だからだ。
「クリノガウディーのデビュー戦を勝利、昨年の中京記念(G3)でも2着。普段から調教に携わっていることもあって、森騎手との相性は決して悪くありませんよ。
ただ、スプリンターズS出走のために賞金加算が必須のここは、陣営にとっても崖っぷちの一戦。高松宮記念の結果を見た限りでも、クリノガウディーがトップクラスのスプリンターであることは間違いありませんし、それだけに森騎手の重圧も小さくはないハズです」(競馬記者)
実は、陣営は春に一度“失敗”している。高松宮記念の出走を懸け、賞金上積みを狙って阪急杯(G3)に挑んだクリノガウディーだったが、森騎手を配して7着。レース後、森騎手が『下手に乗ってしまいました』とコメントした、悔いの残るレースだった。
結果的に、除外馬が出て高松宮記念に出走できたものの、3番人気7着に終わった阪急杯の陣営の判断には疑問が残ると述べざるを得ない。
その一方、セントウルSでいよいよ絶体絶命の淵に立たされたクリノガウディーだが、多くのファンから「コンビ復活」を待望されているジョッキーがいるという。
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