JRAレース史上「最多5勝」武豊騎乗トゥラヴェスーラが実績馬に挑戦! ミスターメロディ&ダノンスマッシュは「中京開催」で明暗?【セントウルS(G2)展望】
今年の関西圏秋競馬は中京競馬場でその幕が開ける。スプリンターズS(G1)の前哨戦、セントウルS(G2)は13日(日)、14年ぶりに中京競馬場で開催される。
昨年の高松宮記念(G1)を制覇したミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は中京開催を味方につけたい。4歳春にG1初制覇を飾ったミスターメロディ。その後は4戦凡走が続いているが、今回はG1を制した中京1200mが舞台。調教でもいい動きを見せており、復活の兆しを見せている。
「騎乗停止処分を受けた福永祐一騎手に替わって、今回は北村友一騎手が手綱を取ります。前走の安田記念(G1、11着)で1度乗っているので、癖はつかんでいるでしょう。1週前追い切りは、栗東CWで4ハロン51秒1-ラスト12秒5という好時計をマークしました。藤原調教師も『動きはいい』と手応えを感じている様子でしたよ」(競馬記者)
不安があるとすれば、安田記念から3か月ぶりというローテーションだろう。2か月以上の休み明けは通算「0-0-0-4」と典型的な叩き良化型。ここで好走するようなら本番(スプリンターズS)でも楽しみな1頭となるが、果たして……。
ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)もミスターメロディと同じ安田記念(8着)から3か月ぶりの実戦。ただしこちらは、休み明けが大の得意。2か月以上の間隔を空けたときは「5-0-0-3」で、距離短縮も追い風だ。
3日(木)の1週前追い切りは、栗東坂路でこの日の1番時計(51秒1-12秒5)をマークした。ただしミスターメロディと違い、中京への舞台替わりはマイナス。左回りは通算「1-1-0-5」と苦手にしている。
鞍上は前走に続き、三浦皇成騎手が騎乗。三浦騎手は13年から昨年まで7年連続で重賞を勝っているが、今年は22戦未勝利(8月30日現在)。前哨戦に強いダノンスマッシュとのコンビで1年半ぶりの重賞制覇に挑む。
前走の北九州記念(G3)で6着に敗れたトゥラヴェスーラ(牡5歳、栗東・高橋康之厩舎)も巻き返しを図る。
鞍上を務めるのは、このレース史上最多の5勝を誇る武豊騎手。前走に続き2度目の騎乗で実績馬相手に持ち味を引き出すことはできるか。芝1200mの良馬場に限れば、通算「2-3-0-1」と安定しており、当日の馬場次第で面白い存在となるだろう。
父のドリームジャーニーからは、今年2月のダイヤモンドS(G3、芝3400m)を勝ったミライヘノツバサが出ている。トゥラヴェスーラは1200mで父に重賞2勝目を贈れるだろうか。
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