ソールオリエンス大活躍の裏で「謎」の転厩→0勝「引退寸前」馬がいきなり激走!? 格上挑戦の10番人気も、調教師も騎手も好走を確信していたワケ
秋が深まり、連続G1開催もどんどん熱を帯びている競馬界。特に29日に行われる天皇賞・秋(G1)は日本が世界に誇る最強馬イクイノックスが、最大のライバルと目されるドウデュースと激突するとあって、全国の競馬ファンが大注目することは間違いないだろう。
そんな頂上決戦もあれば、逆に先月には競走馬としての生き残りを懸けた3歳未勝利戦が終了。最後の最後で笑った馬もいれば、泣く泣く引退や地方移籍を迫られる馬もいた。
ただ、スポーツとしては低レベルなレースと言わざるを得ないが、ことギャンブルとしては、華やかなG1戦線よりも、むしろこういった“底辺の戦い”の方が圧倒的に「お宝馬券」に巡り合える機会が多いようだ。
世の中には「馬券でメシを食う」という、競馬ファンなら誰もが一度は憧れる夢を体現するプロ馬券師と呼ばれる人々が存在しているが、筆者が知っているプロに「G1と未勝利戦、どちらが好きか」という質問をすると、大多数が未勝利戦と答えている。
今回は、数多くの専属プロ馬券師が所属する情報サイト『競馬365』に取材させていただいたが、スポーツとギャンブルの二面性のある競馬においてギャンブルの方に振り切って関わると、必然的に「未勝利戦」という答えになるそうだ。
取材に応じてくれた『競馬365』の広報担当Y氏によると、結局のところ競馬予想は「情報戦」だからだという。
「皆さんもご存じの通り、G1レースは全国の競馬ファンが注目し、マスコミも挙って取材を行います。何故なら、マスコミには少しでも販売実績を上げるため、読者……つまりは全国の競馬ファンの興味に添わなければならない至上命題があるからです。
今週の天皇賞・秋にしても、すでに山のように数多くのニュースが流れ、その分皆さんもたくさんの情報を得ていると思います。マスコミもここぞとばかりに力を入れ、人員を割いて少しでも良い情報を読者に提供しようとしているのですから、実は我々のようなプロが持っている情報と皆さんが持っている情報にあまり大きな差はありません。
その一方で、この天皇賞・秋が行われる10月29日の東京では1Rに2歳未勝利が行われますが、皆さんはこのレースについて、何か情報をお持ちでしょうか?
おそらく厩舎関係者の情報どころか、出走メンバーさえ知らない人がほとんどだと思います。
しかし、当サイトはこのレースについて、すでに天皇賞・秋と同レベルの情報を把握しています。つまり、プロと一般の方との情報量の差が大きく出るこういった下級条件のレースこそ、我々にとっては稼ぎどころというわけです」(『競馬365』広報担当Y氏)
Y氏が指摘した通り、天皇賞・秋当日は1Rに2歳未勝利が行われるが、現段階でこのレースについての情報・ニュースはほぼ皆無。大方の読者もほぼほぼ白紙の状態だろうし、何ならこのレースがダート1400mで行われることさえ知らない人が大多数だろう。
しかし、その一方でJRA(日本中央競馬会)は天皇賞・秋も、2歳未勝利もまったく同じルール上で馬券を発売している。
我々一般大衆と、馬券のプロが「同じ土俵に上がって、賭け金を取り合う」のが競馬だとすれば、これは恐ろしいことではないだろうか。言ってしまえば、銃や戦車、戦闘機など「情報」で完全武装したプロに対して、「情報」が手に入らない我々はほぼ素手で戦いを挑まなければならないからだ。
何故、競馬では極端にプロが勝ち続けているのか、そして何故『競馬365』のようなプロ集団が、我々では絶対にたどり着けないような高配当の山を築き上げているのか――。
少し考えてみれば競馬が如何に、あらゆる情報を「マスコミに頼らず、独自で手に入れることができる者」が圧倒的に有利であるかがわかるはずだ。馬券でロクな思いをしていない一競馬ファンとして悔しい気持ちもあるが「これが現実」と言わざるを得ないだろう。
そんな「プロの力」をまざまざと見せつけられるレースがあった。『競馬365』が三連単30万8020円を的中させ、わずか1レースで123万2080円(1点400円投資推奨)を荒稼ぎした先月16日の阪神4Rだ。
この3歳以上1勝クラスを制したのは、10番人気のマイネルラッシュ(牡3歳、美浦・水野貴広厩舎)だった。3歳未勝利で最後まで勝利を挙げることができず、格上挑戦の初戦としてここに出走してきた馬だ。
言うまでもないことだが、未勝利戦さえ勝てなかった馬が、いきなり1つ上のクラスで好走することは至難の業である。実際にこのレースのブービーと最下位は12番人気と11番人気の3歳馬。ともに10番人気のマイネルラッシュと同じように未勝利戦で最後まで勝つことができず、仕方なしに格上挑戦した馬たちだ。残酷だが、この結果は順当と言わざるを得ないだろう。
しかし、だからこそマイネルラッシュの1着は奇跡的であり、三連単30万馬券という高配当を呼んだ。一体、何故『競馬365』は明らかに格下だった本馬を本命視できたのだろうか。
「実はマイネルラッシュについては、ここに至るまでに色々あって、この場ではちょっとお話しできないこともございます。推奨した理由を一言で申し上げるなら『水野貴広厩舎に転厩したことが大きかった』ということでしょうね」(同Y氏)
Y氏が話した通り、マイネルラッシュは元々、手塚貴久厩舎の管理馬としてデビューしたが、前走から水野厩舎へ転厩していた。
ただ、手塚厩舎といえば皐月賞馬で今週末の菊花賞でも最有力視されているソールオリエンス、先日の毎日王冠(G2)で改めて力を見せたシュネルマイスターなどを手掛ける一流厩舎。一方の水野厩舎は今年8勝止まり。重賞も2017年のアイビスサマーダッシュ(G3)が最後という中堅厩舎だ。
単純に見れば、未勝利を勝てなかった馬に相応しい“島流し”としか言いようがないようにも見えるが……。Y氏には「話せる範囲で構わない」ということで詳細を語ってもらった。
「確かに、表面上は島流しのように見えるかもしれませんね。しかし、逆にマイネルラッシュのような伸び悩む馬にとっては『良い環境に移った』とも言えます。
手塚厩舎は今や押しも押されもせぬ人気厩舎ですが、当然、その分預託依頼も殺到します。実際に現在の管理馬は、実に64頭。当然、全馬を常に厩舎に入れて管理しておくことは不可能です。いわゆる外厩や牧場と連携してやりくりしている状況ですが、厩舎にいないと直接調教することはできませんし、レースにも出走できません。
これは手塚厩舎に限らず、ほぼすべての人気厩舎に言えますが、そういったやりくりの中でどうしても生まれてしまうのが、有力馬の優先。厩舎運営もビジネスである以上、どうしても高い賞金を稼げる馬を優遇するのは仕方のないことです。しかし逆に言えば、人気厩舎で落ちこぼれてしまった馬は、その分、通常以上の冷遇を強いられることになります。
今回のマイネルラッシュの転厩について詳しくはお話しできませんが、事実上の戦力外通告と言わざるを得ないような内容でした。何せ……(以下、掲載不可)。
ただ、その一方で水野厩舎の管理馬は39頭。馬房数に差があるので一概には言えませんが、年間10勝前後の厩舎にとっては、マイネルラッシュは立派な戦力。待望の初勝利を挙げた際、水野調教師も『良い馬をやらせてもらって、結果を出せてよかった』と喜んでいましたよ」(同Y氏)
マイネルラッシュは昨年10月に芝の1600mでデビューして3着と、いきなり好走している。それも勝ち馬が後の阪神ジュベナイルF(G1)2着馬のシンリョクカという、いわば相手が悪いレースだった。
これだけを見れば、マイネルラッシュは相手に恵まれればすぐにでも勝ち上がれそうな印象を受ける。だがその後、手塚厩舎ではすべて1600m未満のレースに出走。結果的に格上挑戦で勝利した先月のレースが2度目の1600mだったのだから、その采配がベストだったとは言い難いだろう。
「マイネルラッシュが短距離ばかりに出走していたのは、気性面に課題があったからだそうです。しかし、キャリアを重ねるにつれて改善。水野調教師が再び1600mに挑戦したのは、手塚厩舎で最後のレースとなった1500m戦の内容がよかったからです。
実は鞍上の石川裕紀人騎手は、表面上は初コンビでしたが、マイネルラッシュが手塚厩舎にいた頃に調教で乗っています。以前から、折り合いさえつけば『マイルくらいがいい』と感触を得ていたそうです。そこに水野調教師が同じ考えを持っていたわけですから、ジョッキーにすれば乗りやすかったでしょうね」(同Y氏)
Y氏の話はここまでだったが、言い換えればこれらがそっくり『競馬365』が格上挑戦の10番人気マイネルラッシュを本命視できた理由なのだろう。
距離延長や短縮、芝からダートなど、陣営がこれまでと異なるレースを使ってきた場合、「走ってみなければわからない」という実験的な意味合いが強く、馬券的にも買い辛い。
しかし、鞍上の石川騎手と指揮官の水野調教師が好走に自信を持っていた今回のマイネルラッシュの距離延長は、まったく意味合いが異なってくる。先ほど「マイネルラッシュの1着は奇跡的」と記載したが、事前にすべての情報を把握できていた『競馬365』からすれば奇跡どころか、偶然でさえないのだろう。
これが素人とプロの差であり、未勝利戦や下級条件といった表に出る情報が限られるレースでは、力の差……つまりは情報量の差が明確に出るということだ。競馬予想が情報戦である限り、プロが勝ち続けるのは必然の結果なのかもしれない。
では、我々のような情報収集が限られる素人は馬券に手を出さない方が良いのか。これまでがそうであったように、これからも必然的に負け続けるだけなのか――。
答えはNOだ。何故なら、そのために『競馬365』のような競馬情報サイトがあるからだ。今回の取材に応じてくれたY氏曰く『競馬365』は現在会員募集を行っており、登録さえすれば、所属するトッププロ馬券師と同じ馬券を手にする機会を用意できているという。
言ってしまえば勝ち馬の尻に乗るようなものだが、要は「競馬で勝てればそれでいい」のではないだろうか。
『競馬365』への登録自体は公式サイトからLINEでQRコードを読み取るだけという非常に簡単なもの。そのサイト名『競馬365』が示す通り、本サイトは中央だけでなく、地方競馬の情報発信も行っているため、それだけで365日「毎日」「無料情報」を得られる特典付きだ。その上、登録費用や年会費、その他コンテンツ利用料などは一切掛からないという。
秋のG1戦線で大きな盛り上がりを見せている競馬だが、それはスポーツという表向きの顔。競馬をギャンブルとしてガッツリ楽しみたいのであれば、ぜひ『競馬365』のようなプロの力を借りてみよう。競馬が本当に面白くなるのは、馬券が当たった時だ。
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