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ディヴィーナが府中牝馬S制覇で「5頭目」の重賞ウイナーに! 躍進が続く「大魔神」佐々木主浩オーナー×ハルーワスウィート一族の活躍馬を一挙まとめ

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ディヴィーナが府中牝馬S制覇で「5頭目」の重賞ウイナーに! 躍進が続く「大魔神」佐々木主浩オーナー×ハルーワスウィート一族の活躍馬を一挙まとめの画像1
M.デムーロ騎手

 14日の府中牝馬S(G2)は、掛かり気味に先手を奪ったディヴィーナ(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)とM.デムーロ騎手のコンビがそのまま逃げ切り優勝。キャリア17戦目にして待望の初重賞制覇となった。

 レース後のデムーロ騎手は「直線は長かったですが、バテませんでした」と、最後まで踏ん張り通したパートナーを称賛。管理する友道調教師は「距離は大丈夫だと思うので、エリザベス女王杯(G1)に行けそうです」と次走について示唆した。

 またディヴィーナを所有する元メジャーリーガーで「大魔神」こと佐々木主浩オーナーも、これが嬉しい今年の初勝利。同オーナーは「ミルコ(デムーロ騎手)が上手くやってくれた」「成長の遅いファミリーだけど、友道さんが我慢して使ってくれている」と、陣営に感謝の言葉を述べている。

 なお本馬の母ヴィルシーナも佐々木氏の持ち馬。祖母であるハルーワスウィートの全産駒と、孫も同オーナーが所有していることは、多くのファンが知るところだろう。

 そこで今回、ディヴィーナが重賞ウイナーの仲間入りを果たしたこともあり、佐々木オーナーが所有するハルーワスウィート一族の主な活躍馬をまとめてみたい。

 

■ヴィルシーナ(父ディープインパクト)

 ハルーワスウィートの2番仔でありディープインパクト産駒。2012年のクイーンC(G3)を優勝し一族初の重賞ウイナーに。また佐々木オーナーに初重賞のタイトルをプレゼントした。牝馬三冠レースではすべてジェンティルドンナの2着に敗れたが、4歳時にヴィクトリアマイル(G1)でG1初制覇。翌年も同レースを制し連覇を達成した。

 

■シュヴァルグラン(父ハーツクライ)

 ヴィルシーナの3つ下となる弟。古馬になってから徐々に素質が開花し、5歳時のジャパンC(G1)でキタサンブラック、レイデオロらを退けて初G1タイトルを手にした。国内外で通算33戦7勝、10億円以上の賞金を稼いで引退。現在は種牡馬として第二の人生を送っており、今年8月にはアートフォームが産駒としてJRA初勝利を挙げた。

 

■ヴィブロス(父ディープインパクト)

 ハルーワスウィートの5番仔でヴィルシーナの全妹。3歳夏から一気に力を付け、秋華賞(G1)を制覇。翌年にはJ.モレイラ騎手とのコンビでドバイターフ(G1)を制する快挙を達成した。その後は勝ち星こそなかったものの、香港マイル(G1)2着、ドバイターフでも2年連続2着と海外レースで強さを発揮。現在は繁殖牝馬として日々を送っており、産駒のJRA初勝利が待たれるところだ。

 

■グランヴィノス(父キタサンブラック)

 ハルーワスウィートの7番仔であり、キタサンブラック産駒の現3歳牡馬。昨年10月の新馬戦を単勝1.3倍の圧倒的人気で勝利したが、続く京都2歳S(G3)は1番人気6着に敗退。今年4月の青葉賞(G2)8着以降は休養に入っていたが、今月28日に行われる京都・芝1800mの1勝クラスで川田将雅騎手を背に復帰を予定しているようだ。

 

■エヴァンスウィート(父スワーヴリチャード)

 ハルーワスウィートが20歳の時に出産した現2歳牝馬であり、ラストクロップとなる。今夏のデビュー戦で3着。その後も2着、4着と勝ち切れないレースが続いているが、遅咲き傾向のある本一族だけに焦る必要はまったく無いだろう。一旦立て直しを図るため、現在は放牧に出されている。

 

■ブラヴァス(父キングカメハメハ)

 ヴィルシーナの初仔であり、ハルーワスウィートの孫となる。2020年の新潟記念(G3)を制して重賞ウイナーとなったが、その後3年以上勝ち星がなく苦戦が続いている。15日のオクトーバーS(L)に内田博幸騎手とのコンビで出走。斤量60キロという厳しい条件だったこともあり、ここでも12着に敗れてしまった。

 

■ディヴィーナ(父モーリス)

 ヴィルシーナの3番仔でハルーワスウィートの孫。先述の通り府中牝馬Sで初重賞制覇を成し遂げ、一族で5頭目となる重賞勝ち馬となった。視野に入れているエリザベス女王杯で母仔G1ホースとなるか注目が集まる。


「ハルーワスウィート一族×佐々木オーナーの所有馬はすべて友道厩舎が管理。ハルーワスウィート自身も現役のときは同厩舎の管理馬で、5勝を挙げる活躍をしました。ちなみに同馬はジャパンCを勝ったシングスピールや種牡馬のラーイが近親にいる良血でしたが、生まれつき尻尾がなかったことで敬遠されてか、まだ新人だった友道調教師のもとに回ってきたみたいですよ。

そんな尻尾のなかったハルーワスウィートを現役時代から熱心に応援していたのが佐々木オーナー。同馬の産駒は全部欲しいと思ったそうで、ノーザンファームの吉田勝己代表も『これだけ好かれたら仕方ない』と諦めたようです(笑)」(競馬誌ライター)

 実際にハルーワスウィートの産駒8頭をすべて所有し、現時点で3頭のG1ホースが現れているのだから、まさに馬主冥利に尽きるような話だといえるかもしれない。今後も毎年のようにデビューするだろうハルーワスウィートの一族と佐々木オーナーの活躍に期待したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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