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JRAセントウルS(G2)ダノンスマッシュ「21世紀無冠の帝王」襲名にマジック「1」!不安克服でスプリンターズSへ名乗りも……

JRAセントウルS(G2)ダノンスマッシュ不安克服でスプリンターズS(G1)へ名乗りも「21世紀無冠の帝王」襲名にマジック「1」の画像1

 13日(日)、中京競馬場で、スプリンターズSの前哨戦セントウルS(G2)が行われた。勝ったのは1番人気に支持されたダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)。ハイペースで飛ばす先行馬3頭を見ながら好位の4番手を進み、最後は2着メイショウグロッケを振り切って、1馬身差をつけた。

 前哨戦では無類の強さを誇ってきたダノンスマッシュだが、この日の単勝オッズは3.0倍。幾つかの不安要素が重なり、レース前は“危険な人気馬”という見方もあった。

 1つ目の不安要素が、中京芝1200m では不利とされる8枠16番という枠順。2つ目が、これまで「1-1-0-5」とやや苦手にしていた左回りへの対応。そして最後が、距離延長で臨んだ前2走で逃げの手を打っていたことの悪影響だ。

 しかし鞍上の三浦皇成騎手がほぼ完璧な手綱さばきを見せ、全ての不安をかき消すことに成功した。

 ダノンスマッシュは、外枠から好スタートを切ると、三浦騎手は迷うことなく積極的に位置を取りに行く。ハイペースで飛ばすセイウンコウセイ、ラブカンプー、ビアンフェの3頭を前に見る4番手追走という理想の形に持ち込むと、手応え抜群で直線へ。残り200m手前で早くも先頭に躍り出ると、そのまま後続の追撃を振り切り、左回りも全く問題にしない完勝劇だった。

 この勝利に元JRA騎手の安藤勝己氏は自身のTwitterで「前2走の逃げをリセットする理想的な勝利」と3つ目の不安もクリアしたことを示唆。さらに鞍上の三浦騎手もレース後「1400mや1600mを使ってきたのが、道中のゆとりに繋がった」と語るなど、不安要素を見事プラスに転じさせることに成功。重賞6勝目を挙げたダノンスマッシュにとって、残すのは過去7度の挑戦で叶わなかったG1タイトル奪取だけとなった。

 ただ、その一方でダノンスマッシュは、3週間後のスプリンターズS(G1)で悲願に挑むことになるが、もしここでG1獲りを逃した場合は、「21世紀の無冠の帝王」襲名が近づくことになる。

 2000年以降にデビューした馬の中で、G1を勝つことなく、最も多くの重賞を制覇したのがバランスオブゲームという馬だ。

 デビュー2戦目の新潟2歳S(G3)にはじまり、現役最後のレースとなったオールカマー(G2)まで重賞7勝を挙げた。しかし14度挑戦したG1では一度も勝つことなく、7歳でターフを去った。

 これに続く重賞6勝を挙げたのがフェイムゲームとクラレントだ。前者はG1・9連敗、後者は同12連敗で現役を終えている。この2頭に並んだダノンスマッシュは、あと1勝でバランスオブゲームに並ぶことになる。スプリンターズSで「21世紀無冠の帝王」襲名を回避することはできるのだろうか。

 悲願のG1制覇を狙うのは鞍上の三浦騎手も同じだ。これまでJRAのG1には89度挑戦してきたが、その高い壁に阻まれてきた。セントウルSで完ぺきな騎乗を見せたことで、スプリンターズSでもタッグを組む可能性が高まった。もしこのコンビでG1を勝てば、まさに“悲願”という言葉がぴったり。結果が出るのは3週間後だ。

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