JRA英国・エリザベス女王所有ディープインパクト産駒ポートフォリオがデビュー!! 仏オークス馬ファンシーブルーらに続けるか?
先日開催されたメイトロンステークス(G1)では3着に敗れたものの、今年の仏オークスを含むG1競走2勝を挙げたファンシーブルーをはじめ、ディープインパクトの血を引く産駒たちが、海外の大舞台で活躍することも多くなってきた。
JRAで長きに渡ってリーディングサイアーの座に輝いた「日本競馬の至宝」が、海外でも存在感を発揮している。そんななか、また1頭楽しみなディープインパクト産駒が登場するようだ。イギリスのエリザベス女王が所有するポートフォリオ(牝2、M.スタウト厩舎)が英国のケンプトンパーク競馬場でデビューを予定している。
父にディープインパクトを持つポートフォリオの母は、ディプロマ(母父ドバウィ)だ。エリザベス女王の所有馬であるディプロマは、イギリスのリリックS(L)などを勝利。カナダに輸送されて現地G1への挑戦を予定していたものの、故障。無念の引退となっていた。
「日本を席巻したディープインパクトですが、血統を遡ると母方の曾祖母にハイクレアの名を見つけることができます。同馬はエリザベス女王が所有し、英1000ギニー&仏オークスなどのG1を勝利。その縁もあり、女王の競走顧問を務めるジョン・ウォレン氏も以前から『この組合せ(ディープインパクト×ディプロマ)は面白そうなので、女王陛下はこの種牡馬を使うことを望んでおられました』と明かしていました。
繁殖牝馬となったディプロマは来日を果たし、ノーザンファームでディープインパクトと17、18年の2年連続で交配。18年に今回デビューを控えるポートフォリオが日本で産まれ、翌年は帰国した英国で牡馬が誕生しています」(競馬誌ライター)
期待のディープインパクト産駒ポートフォリオが出走するのは、1Rの2歳未勝利戦(オールウェザー・1400m)で7番枠からスタート。14頭立てで行われる1戦の手綱を握るのはパット・ドッブス騎手だ。
ドッブス騎手は15年のコロネーションカップ(G1)でペザースムーンに騎乗し、単勝1.73倍に支持されたドルニヤ、2.75倍のフリントシャーを押さえて優勝。また2019年から2020年シーズンのメイダン開催でリーディングジョッキーに輝いた実績を持つ。女王陛下が所有するディープインパクト産駒をドッブス騎手がどのようにエスコートするのか。世界中から熱視線が送られている。
ポートフォリオはデビュー戦で好走し、今後、重賞戦線に向かうことができるのだろうか?出走が待ち遠しい。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA福永祐一「落馬寸前」の悪夢を払拭できるか!? ローズS(G2)「大器」リリーピュアハートが“明確なビジョン”の延長戦に挑む
JRA話題の超大物ルペルカーリア「デビュー戦」のテスト!? 超“そっくり”さん「モーガン」が中京芝2000mで初陣
凱旋門賞(G1)エネイブルのライバルが前哨戦で続々“脱落”……。頂上決戦はあの馬と一騎打ちの様相か
JRA武豊「鞍上問題」揺らぐ……秋華賞(G1)「相棒」はパラスアテナか、デゼルか。未だ「保留」であり続ける“第3の選択肢”とは
JRAセントライト記念(G2)2週連続「横典マジック」炸裂でミッキースワローに続けるか!? 後方ポツンから圧勝した素質馬が「異例」の出戻りで重賞挑戦