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大阪杯の来年G1昇格に関して『JRA全G1制覇』が目前の武豊騎手が「胸中」を吐露。デビュー当初から変わらないスタンスとは

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 まるでG1コンプリートのためにどこまでも続く”イタチごっこ”のような状況だが、当の本人はどう思っているのだろうか。『週刊大衆』(双葉社)のコラム内で、これらの一件に関して語られている。

『G1が増えることはやり甲斐に繋がります』と銘打たれたそのコラムで、武豊騎手は大阪杯のG1昇格に関して、まずは「中距離のG1が新設されたことは騎手としても大歓迎」と述べている。

 その上で『JRA全G1制覇』に関しても触れており「”マジック”は増えるものではなく、減るだけだと思っていたので意外な感じはしますが」とユーモアを交えた上で、「これも神様からの贈り物」と語り「まだまだよ、武豊!」と自らを奮い立たせている。

「これまで二度と破られないであろう大記録を次々と打ち立ててきた武豊騎手のことを多くの人は『天才』と称しますが、最も優れている点が自らに課す飽くなき『向上心』ですね。もちろん、技術や経験といった騎手としてのスキルも未だ超一流ですが、それ以上に精神面のタフネスは、それこそ日本全体でも100年に一人の超人ではないでしょうか」(競馬記者)

 今年で通算2万回騎乗という史上初の記録も達成している武豊騎手。18歳で騎手デビューを果たしてから、今年で30年。2万回という途方もないレースをこなしながら未だ「レースは難しい」と語り、『Number』(文藝春秋)のインタビューでは「20歳の頃も今も変わらず、毎週末が楽しみで仕方がない」と豪語している。

 そんな武豊騎手からすれば、G1が新設されることは『JRA全G1制覇』の大記録が遠ざかる以前に、単純に獲るべきターゲットが増えた状況を楽しんでいるのかもしれない。今年で47歳、アスリートであれば誰もが「引退」や「第2の人生」に思いを馳せる時期であり、サラリーマンであったとしても若い頃の向上心など、まず残っていないだろう。

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