
JRAディープインパクト後継種牡馬争いキズナ「脱落」のピンチ!? 2歳世代43連敗で評価急落待ったナシ?

2020年の2歳戦が始まって3カ月が経った。今年の2歳リーディングは、モーリス、ドゥラメンテ、2頭の新種牡馬がリード。若い世代の台頭が目立つが、その一方で低迷の兆しを見せ始めたのが、昨年産駒がデビューを果たしたキズナだ。
武豊騎手を背に2013年の日本ダービー(G1)を制し、同年は凱旋門賞(仏G1/4着)にも挑戦。数多くの栄誉を掴み、引退後はディープインパクトの後継種牡馬に推す声も挙がっていた。
その期待を一身に背負ったキズナの種牡馬初年度産駒が昨年デビュー。まずビアンフェが函館2歳S(G3)を制覇するなど活躍を続けると、出走頭数は最多となる127頭にのぼり、勝ち馬頭数は27頭、勝利回数は34を記録。その年の2歳リーディングでは、先輩種牡馬たちを押しのけて、ディープインパクト、ハーツクライに続く3位にランクインを果たした。
そして2年目も昨年同様か、それ以上の活躍が期待されていたキズナ産駒。しかし8月末までに勝ち馬頭数、勝利回数ともに7を挙げるも、8月22日札幌2R2歳未勝利戦のプライムデイが挙げた勝利を最後に連戦連敗。9月中には1勝も挙げることができず、2歳世代は43連敗を喫している。
「昨年は9月終了時点で勝ち馬頭数は15頭、勝利回数は18を数えていましたので、今年は半減していますね。フラーズダルムが新潟2歳S(G3)、バスラットレオンが札幌2歳S(G3)でともに3着に入るなど、重賞でも好走しているのですが、勝利という結果には結びついていないです。
ディープインパクト産駒はディープブリランテ、トーセンホマレボシ、トーセンラー、ダノンバラードらが種牡馬入り。ただ、その産駒たちは好成績を残せなかったため、キズナに懸けられていた期待は多大なものでした。昨年は産駒が好成績を残し、後継種牡馬争いを一歩リードしていたかに思えたのですが……。ここからの巻き返しに期待したいですね」(競馬誌ライター)
今年は血統登録された産駒は138頭。そのうち55頭は出走を果たしたが、それ以上の78頭がデビューに向けて日夜準備を進めている。これから2歳戦線を沸かせる産駒が次々に登場してもおかしくはない。
しかし、問題なのはそれがなく、このまま2歳世代の不振が続いた場合だ。そうなれば自ずと種付け頭数が減少し、これからコントレイル、ダノンプレミアム、マカヒキ、フィエールマンなど、今後種牡馬入りするであろうディープインパクト産駒にその地位を脅かされる可能性は低くない。
キズナが、ディープインパクトの後継種牡馬争いの正念場を迎えているのかもしれない。
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