JRAスプリンターズS(G1)グランアレグリア、ダノンスマッシュら有力馬が揃って脱落……問われるのは「強奪」よりも「絆」!? 勝利を左右する「鉄の掟」とは
4日、中山競馬場で行われるスプリンターズS(G1)を皮切りに秋のG1シーズンが開幕する。
今年の高松宮記念(G1)を制し、春秋スプリントG1制覇を狙うモズスーパーフレア、安田記念(G1)で8冠を目指したアーモンドアイの野望を打ち砕いたグランアレグリア、前哨戦のセントウルS(G2)を圧勝したダノンスマッシュ他、豪華なメンバーで争われることになりそうだ。
非常に見応えのあるレースが期待されるスプリンターズSではあるが、近年稀に見る多数の乗り替わりがあったことは、今年の大きな特徴といえるだろう。
以下は登録馬において乗り替わりが発生する前走騎手と今回の騎乗を予定している騎手の一覧である。
アウィルアウェイ 川田将雅→松山弘平
エイティーンガール 坂井瑠星→池添謙一
キングハート 菱田裕二→北村宏司
グランアレグリア 池添謙一→C.ルメール
クリノガウディー 森祐太朗→三浦皇成
ダイアトニック 武豊→横山典弘
ダノンスマッシュ 三浦皇成→川田将雅
ミスターメロディ 北村友一→福永祐一
レッドアンシェル 福永祐一→M.デムーロ
(敬称略)
特に注目を集めることとなったのが、安田記念でC.ルメール騎手のアーモンドアイを撃破した池添謙一騎手とグランアレグリアのコンビ解消だ。同馬は元々ルメール騎手が主戦を務めていたとはいえ、アーモンドアイを選んで袂を分かった直接対決で完敗を喫した。
だが、グランアレグリア陣営はスプリンターズSにルメール騎手とのコンビ復活を発表した。ルメール騎手にとっては不本意な形であったとはいえ、安田記念では捨てた格好となったグランアレグリアを池添騎手が好騎乗で勝利に導いた騎乗を評価しているファンは池添騎手に同情。
結果的にリーディングトップの騎手が、池添騎手から奪ったという見方もされたことにより、一部の競馬ファンからは”強奪”したという非難の声も上がった。
また、セントウルSを三浦皇成騎手とのコンビで快勝したダノンスマッシュについても、直近の3戦で川田騎手が騎乗せず、安田記念から2戦連続で手綱を取った三浦騎手が好騎乗による勝利を挙げた。にもかかわらず、川田騎手が”復縁”したことでファンの間では物議を醸すこととなった。
各陣営としては勝利に向けての戦略であることに違いはないが、これが思わぬ”落とし穴”となる可能性があることも確かだ。
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