GJ > 競馬ニュース > 何故エネイブルは昨年敗れたのか  > 2ページ目
NEW

何故エネイブルは昨年の凱旋門賞で敗れたのか。レース前、ゴスデン調教師「これはまずいことになった……」JRA・C.ルメールも指摘する「弱点」とは

【この記事のキーワード】,

「馬場が不良になったとき、現実と向き合わなければいけません」

 これは9月30日に『デイリーミラー電子版』で報じられたA.オブライエン調教師のコメントである。週末のパリは雨予報で、レース当日の馬場は悪化することが予想される。つまり、ラブは道悪を嫌って回避することになったのだ。

 その一方、エネイブルは重馬場で行われた17年の凱旋門賞を制しており、稍重でもG1・4勝を挙げている。これまでの実績を考えれば道悪巧者に思われるが、実は得意とは言えないかもしれない。

「昨年の凱旋門賞は『重馬場』で行われ、エネイブルはヴァルトガイストの2着に敗れました。この時、L.デットーリ騎手は『あまりにも馬場が悪過ぎたのが響いた』と敗因に馬場を挙げています。馬場状態は重の発表でしたが、実際はそれ以上に馬場が荒れていたことが能力を発揮しきれなかった原因のようです」(競馬記者)

 後に、ゴスデン調教師は「レース前にデットーリ騎手と馬場を歩いたのですが、つえが地中深くまで刺さるのを見て『これはまずいことになった』と思いました」と明かしている。多少の道悪はこなしても、極端に荒れた馬場はエネイブルの守備範囲外と言えそうだ。

何故エネイブルは昨年の凱旋門賞で敗れたのか。レース前、ゴスデン調教師「これはまずいことになった……」JRA・C.ルメールも指摘する「弱点」とはの画像2

 また、C.ルメール騎手も『スポーツ報知』の取材でエネイブルについて、「めちゃくちゃ強い。昨年の馬場は彼女にとっても楽じゃなかった。“普通の馬場”なら勝てる」とコメントしている。普通の馬場と条件をつけていることからも、不良馬場になればエネイブルも苦戦必至だということが読み取れるだろう。

 これらのことから、今年の凱旋門賞でエネイブルの勝敗を左右するのは、馬場状態になりそうだ。

 ライバルの回避により1強状態になったエネイブルにとって、最大の敵は「天気」なのかもしれない。

何故エネイブルは昨年の凱旋門賞で敗れたのか。レース前、ゴスデン調教師「これはまずいことになった……」JRA・C.ルメールも指摘する「弱点」とはのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  2. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. 武豊「嘘だろ…?」調教師も茫然自失の逆転劇。「神騎乗」で雪辱を果たした栄光も束の間…悲運の貴公子ダンスインザダーク【競馬クロニクル 第20回】
  8. 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
  9. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客