JRA新馬戦から一変! エアグルーヴ、エアデジャヴーなど「エア」の名血受け継ぐダノンドリーマーが新潟競馬場2歳「レコード」更新!
10日、新潟5Rの芝2000m戦(2歳未勝利)は、1番人気の支持に応えたダノンドリーマー(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)が快勝した。
本馬はこのレースで新潟芝2000mの2歳レコードを更新。勝ち時計「2.01.3」は、オウケンムーンが2017年9月に記録した「2.01.8」を0.5秒も上回るタイムであった。
レースでは、若干アオり気味のスタートとなったが、二の脚を利かせて先行集団を追走。3コーナーでペースが上がるとダノンドリーマーも進出を開始し、残り200mで先頭に立つと他馬の追撃を凌ぎ切りそのまま押し切った。
デビュー戦ではアオって後方からの競馬だったダノンドリーマー。初戦はスローの流れだった事もあり5着と敗れたが、2戦目で一変を見せた。
ダノンドリーマーの父ルーラーシップは、キングカメハメハとエアグルーヴの仔。エアグルーヴといえば牝馬ながら、天皇賞・秋(G1)でバブルガムフェローら牡馬を破った名牝だ。
また、ダノンドリーマーは母系を辿っても3代前にエアデジャヴーという、冠名「エア」の名血が流れている。
オールドファンには懐かしいであろうエアデジャヴー。桜花賞(G1)3着、オークス(G1)2着、秋華賞(G1)3着と牝馬クラシックで善戦しながらも戴冠には届かなかった馬だ。
桜花賞、秋華賞はファレノプシスに敗れ、ファレノプシスを徹底マークし唯一先着を果たしたオークスでは、4コーナーで内目を上手く立ち回ったエリモエクセルに足をすくわれた。
エアデジャヴーの弟には、皐月賞(G1)1着、日本ダービー(G1)2着、菊花賞(G1)1着のエアシャカール。ダノンドリーマーの祖母エアジャメヴーは活躍していないが、その兄には有馬記念で2年連続の3着と健闘したG1の名脇役エアシェイディがいる。
そんな「エア」の名血が詰まったダノンドリーマー。
騎乗した岩田望来騎手は「あまり速く感じなかったですが、レコードタイムでしたね。いい勝ち方でした」と本馬を評価。
大きなストライドで、スピードを感じさせない走り。それでレコードなのだから「大物」の気配は十分だ。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場
- 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
関連記事
JRA毎日王冠(G2)で「激穴候補」発見! 鞍上は「芝道悪」の鬼、調教師は32年前に伝説の名馬で優勝の最強タッグ!
エネイブル「後継」はJRAコントレイルを超える無敗の怪物!? L.デットーリ「私にはスーパーホースがいる」ゴスデン厩舎の3歳マイル王に熱視線
凱旋門賞馬ソットサスの評価が「21世紀最弱」レベル……JRAオルフェーヴル「因縁」の相手を下回り、過去最低になった理由
JRA岩田康誠「後ろから行く気持ちが95%でした」残り「5%」が導いた“直感”から5年。新馬レッツゴーアスクが異例の「1勝クラス」デビュー
JRA毎日王冠(G2)サリオス、サトノインプレッサに継承される「オグリキャップ伝説」の系譜。3歳馬「不毛の時代」に空けた風穴と“伝説”の序章